すっかりとお膳の支度が出来たその時、千が…。 「あらためて、明けまして、おめでとうございます。それでは…交代しますね。」
「えっ…???」
と、面々。
千が部屋の襖を開け、部屋の外に出て、面々にお辞儀をしながら、
そして振り返ってまた部屋の外でお辞儀をする。
「お疲れ様。」
と、1人の男性。
その途端、陽子が、
「おじちゃ~ん。わ~~久し振り~!!!」
その他の面々…、
「えっ…、おじちゃん…???」
「これは、これは…。」
と、改まる陣内。
そして、その男性の後ろから朋江。
その場で腰を下ろし、丁寧に8人に両手を付いて、
「明けまして、おめでとうございます。ようこそ、当旅館へ…。」
朋江の隣が旅館仙田屋の主、児玉宗政である。
「私、この旅館を営んでおります、児玉宗政と申します。初めてお目に掛かります。」
「今回は、正月早々、お世話になっています。私…この子たちの担任をしております…、陣内と申します。」
「相磯と…申します。」
楓たちも、姿勢を正して、
「明けまして、おめでとうございます。」
そして、表情を一気に変える宗政。
「…と、まぁ…堅い挨拶は…これくらいにして…。みんな~夏は…ありがとうなぁ~。おばさんから聞いて、おじさん、嬉しかったよ~うん。陽子、久し振りだな~はは、大きくなったな~。」
「うわっ、すげぇ、良い感じ。」
慎二。
「先生、ままっ、どうぞ、どうぞ。」
そう言いながら、陣内にビールを薦める宗政。
「いやぁ~これは、これは…すみません。戴きます。」
そして、こちらも…、
「相磯…先生…、どうぞ~。」
相磯にもビールを薦める朋江。
そして、楓と陽子。
楓が宗政に、
「おじさん、はい、グラス。」
陽子も、
「はい、おばちゃんも。」
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