いきなり相磯の体を持ち上げる陣内。 「俺も結構…負けず嫌いな…方かな…。」
「だ…大丈夫なの…洋祐…。」
「ん…???ふたりの時は…洋祐で良いですよ、優美子。」
そんな陣内ににこやかに相磯。そして目を閉じて唇を向ける相磯。
そんな相磯に優しく口づけをして相磯を抱いたまま、
ゆっくりとシュプールを描く陣内。
相磯、
「嬉しい~。しあわせ~。」
「どうした…楓…???」
「すんごい綺麗な景色~!」
スキーを外して、しばし雪山から下の景色を眺めている楓に大輔。
「全くだ。」
「来て良かったね、ここ。」
「あぁ。」
景色を眺めながら大輔の右肩にもたれる楓。
そんな楓の額にキスをする大輔。
そしてそのまま大輔に顔を預けるように、そして目を閉じる楓。
重なる唇。
やがて足早に陽は暮れ、あちらこちらでライトが灯り始める。
いつものライトに加えての…大晦日のライトアップである。
ペンションで夕食を終え、それぞれ寛いだ後に、再びゲレンデに向かう楓たち。
ギャラリーが揃った中、ナイター終了後を待って、
ゲレンデの遠く向こうから現れる綺麗な螺旋を描く松明。
インストラクターとその他によるデモンストレーションである。
「綺麗~~!!!」
陽子。
「ほんと、ほんと、うんうん。」
朱実と楓。
「ロマンチックね~~。」
相磯。
8人がそれぞれの相手と肩を寄せ合いながら。
ギャラリーが囲むキャンプファイアに次々と投げ込まれる松明。
そんな中でいきなり周辺に轟く音。
「わわわわわわ、はは。は~じまった~、楓~陽~!!!」
朱実。
「うわっ、凄ぇ~!!!」
そう言いながらガッツポーズを取る慎二。
「生まれて初めてだわ、こんな素敵な大晦日。ふふふふ…。」
陣内の左腕に両腕を巻き付かせる相磯。
そんな相磯に、
「寒くない…???」
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