そんな相磯の小さな声が聞こえた瞬間、 いきなり朱実が相磯を抱き締めた。
「わ―――――っ先生~~。」
「あははは…、朱実ちゃ~ん。」
「嬉しすぎるよ~良かった~~!!!」
「うんうん、ありがと。」
朱実の背中を優しく撫でながら、陣内と楓、大輔たちを見回す相磯。
「さて、もう一滑りするか、優美子!!!」
「はい。」
「わ~~良い眺め~!洋祐さん。」
「なかなかだね~この眺めは…。」
天候は良好。
そんな中でのリフトに乗っている陣内と相磯。
もう既に2人ともニコニコ顔で、リフトの中でも、しっかりと身体を合わせている。
陣内は相磯の右肩に右腕を回し、
相磯も陣内の左脇に左腕を回した感じで…。
目の前の、そして下を流れる雪原を楽しそうに観ながら…。
そんな陣内と相磯の後ろのリフトではしゃぐのが智志と陽子。
冷たい空気の中でも、お互いに顔を触って、
悪戯しながらもリフトの中ではしゃいでいる。
「ほら陽子、鼻の先、真赤っか。」
「い~~だ、智志もほらホッペ、冷った~ははは…。」
智志のほっぺたを両手で引っ張りながら…。
そんな智志も、ほっぺたを引っ張られながらの変顔。
「キャ~ハハハハ…、何、この顔~、おっもしろい~!」
「あっ、陽子…ほら…。」
と、智志が陽子の後ろを指差して…。
「えっ、どこ…???」
と、陽子が後ろを向き、何もない事を確認して前を向く。
その瞬間、陽子が、
「ぷっ!!!何よ~その顔~~!!!あはははは。」
「えっ…???受けると思ったけど…。だめ…???」
「…ん~、もう…ちょっとかな~!!!」
と、言った瞬間に、
「わっ、智志、あれあれあれ…何…ちょっと―――――ッ!!!」
その陽子の声に後ろを振り向いて…、
「へっ…何も…。」
そして智志が前を振り向いた瞬間、
「!!!!」
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