「そうそう、良い感じ、良い感じ。」 相磯の手を放して陣内。
しかも朱実も陽子も、慎二と智志のお蔭で、何とか真っ直ぐに滑れるように。
相磯は転んでは陣内に起され、その繰り返しでも、
こちらもようやく滑っても、何とか転ばないように…。
「すご~、私も滑れる~!」
と、はしゃぐ相磯。
「はは…出来る、出来る。良い感じですよ、優美子先生。」
と、陣内。
その陣内の言葉に…、
「えっ…!!!」
「あっ、いや…、その…。」
「ふふ…、良いですよ、優美子で…。」
「あっ…、いや…はははは…。」
照れる陣内。
…と、こちらでは…、
「わわわわ~わ~!」
ドテッ。
「はっはは、やっちまったか朱実~!ほれ。」
「ん…サンキュ、しん…うわっ。」
朱実を起こそうとした瞬間に、思わず慎二の左のスキーが滑り、
その瞬間朱実を抱き締めるような格好になり、
と、同時に朱実の左腕が掴んでいたはずの慎二の右肩から外れ、
朱実の唇が慎二の唇を押さえた感じになった。
その瞬間にふたり共、
「!!!」
そのまま慎二の背中が雪の上に、朱実の体が慎二の上に。
「慎…。」
「あ…け…。は――――っはっはっ、さ、もっかいだ。」
「へへ…うん。」
ただ、朱実と慎二の唇が重なった瞬間は離れたメンバーには見えなかったが…。
「お~い、大丈夫か~お二人さん。」
「かかか。」
智志と陽子。
「慎二…、大好きだよ。」
「ん。」
朱実の言葉に、そして朱実の頭をトンと叩く慎二。
「お~っと、こんな時間だ、先生…何か…食べましょうか。」
うっすらと汗を掻いた様な感じの相磯に陣内。
「そうですね。…みんな~お昼にしましょう~!」
「えっ…???…そうか…もう…お昼…とっくに過ぎてた。」
智志。
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