「それにしても…、陽子…、あんた…スキー滑れんの…???」 腕組みしながらの陽子の母、美智子。
「ははは…、それを言わないでよ…母さん…。まっ…みんな一緒だから…。」
「それにしても、良く引き受けてくれたわね、相磯先生も、陣内先生も…???…ん…???もしかして…あんたたち…。」
「…ん…???何…???」
「え…、あ、いや…。先生たちに…迷惑掛けないように…。」
「はいはい。」
こちらはこちらでメールの朱実。
「ちゃんとスキー、教えてよね、慎二。あんただけが頼りなんだから…。」
「分かってるって、任せな。おっか~!」
「バカ。まだだっつうの。」
「へぇ~今度はスキーか、大輔~!政美から聞いたけど…、彼女…出来たんだって…???」
大学の休みで自宅に戻っている長女の弥生。
「何…、もう…お姉ぇ…。全く~政姉ぇも…。」
「いずれは…お姉ぇにも…紹介しな。」
「ったく~ふ~!」
そして、いよいよ当日、群馬に向かうバスの中で、楓。
「優美子先生、バスの手配、ありがとうございました。お陰様で助かりました。」
「ううん、これくらいはやらせて。今回は全部、あなたたちに丸投げなんだから~!」
「ふふ…、ありがとうございます。」
「でも、良く宿泊場所、抑えられたわよね~12月も半ばに…???」
「それはもう陽子だね。」
「へっ…、陽子ちゃん…???」
その相磯の声に、楓側の座席の上からひょっこりと顔を出して陽子。
「…って言うか。実際、驚いたのは私の方。」
隣りの席でも相磯側の席の方に顔を出して朱実。
「どう言う事…???」
「昨夜、母さんがね。…。」
陽子の部屋に入り美智子。
「朋江おばさんとこに行ったらちゃんとお礼言うのよ。」
「うん、分かってる。」
「あんたたちのためにスキー場の近くのペンション、夏場から予約してくれてたんだから。」
「はい…???」
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