お昼を摂ろうとアトリエを出ようとした矢先に…、健介のスマホ。 「…ん…奈々子…???」
「あっ、私~今度はフランスだって…。」
「はぁ~~???」
そんな声を出した健介をテーブルで仕事をしていた紗友莉が見る。
そんな紗友莉をチラリと見て、また電話を続ける。
「ニューヨークから帰って来て…で…、え~今度はフランスかい。」
その健介の言葉を聞いた瞬間、紗友莉はニッコリとしてまた仕事に戻る。
「やれやれ…なかなか…やりますな~!ふふ…、さすがは神崎さん。そっか…、分かった。じゃ…後でな。」
奈々子からの電話を切り、両脇に両手を付いて、
そのまま右手で頭の後ろを掻く健介。
「ふ~!」
「何…片倉さん…???もしかして…フランス行くの…???」
と、紗友莉。
「ん~ははは…、すげえや…。」
「…ふふ…。」
思わずニヤニヤとして笑う紗友莉。
「…ん…???なんか…可笑しい…???」
「ん…、いや…別に~ふふ…。」
「なんだよ…、変なやつだな~!」
「ほんとは…、一緒に…着いて行きたいくせに…。」
「はい…???俺が…???」
「な~ん・てねっ!!!冗談、冗談…ハッハッハ~!」
でも…この時の紗友莉の言葉…。
そして、最近の紗友莉の仕事振り。
「…紗友…こいつ…。」
「お疲れだったな片倉君。どうだった、初めてのニューヨークは…。勉強になったか…ん…???」
と、刈谷。
「はい、ありがとうございます。急な休みのお願いで、ご迷惑おかけしました。」
「ん…、いやいや、片倉奈々子も、いよいよ、海外でも通用する。凄い事ですよ~。」
「あの~刈谷店長…。」
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