「あっ、ごめん…私…。」 「えっ…これって…奈々子の着信音???前と…。」
「うん、前と変えた。これ…健介の…好きなやつ。…ちょっとごめん…。小川さん…???なんで…???…ハイ、片倉です。お疲れ様です。」
「もしもし…奈々ちゃん…。ごめん、今…大丈夫???」
「はっ…ええ…、大丈夫です…けど…???」
「実は……。」
電話の相手はカメラマンの小川直樹。
2秒後…、
「え―――――ッうっそ!!!」
「そうだ、明日飛ぶ。準備してくれないか。」
その奈々子の驚きの声を聞いて健介…、
「ん…???」
そして傍にいた他のゲストの耳にも届き、
奈々子と健介の席が一瞬注目状態に…。
目を真ん丸にして…、奈々子…。
「ニュ、ニュ…、ニューヨーク…。」
「そうだ、ニューヨークだ、明日の朝、出発する。詳しくはまた後で…。」
「…あ…、はい、分かりました。」
そう言った後の奈々子…、背筋を伸ばしたまま、
わずかに…放心状態。
「奈々子…???奈々子…???おい…奈々子…???」
「…えっ…???何…、わたし…。ニュ…、ニュ…、ニューヨーク。」
「おい、奈々子!!!」
その声で、ようやく我に戻り、健介の顔を見て。
「健介…、私…、ニューヨークに行く。」
「えっ!!!」
「明日の朝、ニューヨークに飛ぶ。」
「はい…???いきなり…何を…???じゃ…今の電話…???」
「…そう…、プロモーションのカメラマン小川さんから…。」
「うん、知ってる…どころじゃないな…。」
「とにかく、ニューヨークから撮影依頼なんだって。」
「はぁ~~???」
健介の手を握って、
「準備しなきゃ!!!」
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