「うん…良いわよ~その方が…私も助かる…。」 …と、奈々子を見て亜矢子…。
「これ以上…視線…浴びたくないわ。」
ボソッと一言呟いて、すかさずまたメニューに目を通す。
ゆっくりと顔を揺らさずに、今見た方向に何気に目を向ければ、
辺見がウェイトレスから席を進められて座るところ。
そして連れの女性が…、
「あら…、あの人…美里ちゃん。へえ~辺見さんって、若い人…誘って…。ふ~ん。そっか…。」
そう言う風に、ひとりでぼそぼそ呟いている奈々子に、
「まずは乾杯しよう、私ビール、ここの…ちょっと飲んでみたい。」
と、亜矢子。
「えっ…、ああ…、そうね…。…んじゃ…私も同じにしょ。…で、何食べんの…決まった…???」
「うん。私はね。…あ、一緒でいい奈々子…???」
そこへ、ウェイトレスが来てお辞儀をする。
奈々子…、
「うん、乗った。任せるわ。」
「じゃね…、まずはビールで、次にこれ…とこれ…。」
と、亜矢子がオーダーを…。
そして…ウェイトレスが…、
「はい、かしこまりました。ありがとうございます。…失礼ですけど…、お客様…。」
そう言って、ウェイトレスが奈々子の顔に近づいて、
「申し訳ございません。…サイン…戴けますか片倉様…。」
そうウェイトレスが奈々子の顔に近づいて言った途端。
奈々子が「ドキン!!!」
「えっ…私…!!!…あっ、はい。」
急いでバッグからペンを取り出し。
「…何してんの…奈々子…???」
すかさず奈々子が亜矢子に…、
「シ――――ッ!」
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