「えっ…うっそ…、それって…サイン…???」 と、亜矢子…。
ウェイトレスが速攻でポケットから出したハンカチに、
マジックでサササッと自分の名前を書いて、その後、
すぐにウェイトレスにお辞儀をする奈々子。
「ありがとう。」
「すみません、いきなりで…片倉様。」
呆気に捉われている亜矢子…。
「…マジで…???」
そんな亜矢子とは別に完璧に椅子に背中を預け…、
「…ビックリ…した!!!」
と、奈々子。
「いや…これ…社長から言われたの…、万が一に備えて、バッグにマジックは入れて置きなさいって…。…まったく、その意味…分かんなかったけど…、今…分かったわ。…心臓に…悪い。」
「…もう…ないだろうね…。こっちにも…ある意味…心臓に…悪い…ハハ…。」
そしてテーブルにオーダーしたピールが運ばれる。
亜矢子、そして奈々子が、一日の仕事に、
「お疲れ様~!」
と、言いながらお互いのグラスをカチンとして、お互いに…、
「ふぅ…。」
そう言いながら、また店内を見回して、
さっきの辺見のテーブルに視線を移した時に、
またもや奈々子が「!!!!」
「なんで――――ッ???」
と、小さい声で…。
それでも思いっ切り、今飲んだビールをむせるように…。
それを見ていた亜矢子が…、
「奈々子~何…???」
「…ん…、ごめん…。」
…と、奈々子が見ていた方向に…亜矢子も目をやれば…。
「あっ…、イ・ビョン…。…ん…???えっ…???」
「亜矢子~~!」
と、奈々子…。
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