「健介~そろそろ行こう~辺見さん、お店で待ってるかも…。」 と、紗友莉。
「おぅ、そうだな。どんくらい掛かる、その店まで…???」
「ん~~電車で20分は掛かるわね。私も辺見さんから連れられて、一度しか…入った事ないお店なのよ。」
「ふ~ん、そっか…。じゃ…行くか。」
「完璧に計画的だわね。私が今日、書店休みだって知ってて。しかも…撮影があるって事まで知ってて。」
と、亜矢子に電話越しに奈々子。
「そして…、電話掛けたら、しっかりとあんたが出た。撮影も終わった訳だ。シッシッシッ。」
「…で~どこで食べんの~???」
「へっへ~良いトコ見つけちゃったんだな~これが~!あのね…。」
「ふ~ん、そうなんだ、そういうとこあるんだ。分かった。…んじゃ、私もそこ向かう。…じゃ、そっちで…。」
途中、何人か、女性でも男性でも、視線を感じながらも、
亜矢子との待ち合わせ場所に向かう奈々子。
モデルである事を出来るだけ隠したいのだが、
それでもやはり撮影後の何も予定のない、
普段着のままの奈々子の雰囲気は何処かしら目に付くものがある。
亜矢子を見つけて、傍に近づいて、亜矢子の肩を叩いて、
「よっ、おっ待ったせ~!」
肩を叩かれ「ドキッ」と、してその方向を見る亜矢子…、
「えっ…誰…???あなた…???」
「私よ、奈々子よ~!」
「えっ!!!びっくりした~~もう~驚かさないでよ~!あなた…本当に奈々子ぉ~???」
「な~に驚いてんの~!」
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