健介は紛れもなく、薄らと…汗を掻いていた。 まさか、取引先のメーカーがルポゼと繋がりを持つとは思ってもいなかった。
しかも…採用したモデルが…片倉奈々子…だとは…。
「そうそう松っさん。ウチもね、一部、雰囲気を変えてみようって事で、結構前から準備してたのよ。そこにこの前、ロサリンから興味ある話、ウチの常務が聞いたらしくってね。聞けば、ロサリンも向こうさんの神崎さんとは面識あるって言うじゃない。それからはもうトントン拍子に、話が進んじゃってね。しかも…。」
健介はメーカー担当者の辺見と電話で話しながら、
「…で、このモデルさん…と、言う訳か…。分かりました達っつぁん。…あい、よろしく。」
「じゃあ松っさん、例の件もよろしく。待ってるから…。」
「あ~はいはい、紗友から聞いてます。楽しみですよ、久しぶりですから…。」
「…んじゃ、カミさんに…よろしくね。」
「ま~た、達っつぁん。…はは…勘弁して下さいよ。…ハイ、じゃ。お世話様~!」
辺見との電話が終わった後、健介は腕を組んで目を閉じた。
そして…。
「どうすんだよ、これから…???まっさかね~こういう事になるとは…。」
「何…???どうしたの…???何が、まっさかね~こういう事に…って…???」
いきなり後ろからの声に…、
「うわっ!!!びっくりしたぁ~っ!!!!何…おまえ…、そこ…いたの…???」
「うん、今入ってきたとこ。…な~にそんなに驚いてんのよ…まったく。はは…。」
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