ジミーの車の中で紗友莉…、静かだった。 いくらジミーに、「気を楽に…。」とは言われても、初めての経験、
そしてもう1つが、健介と一緒にいた女性の事。
これだけがあの時から妙に頭に引っ掛かって離れなかった。
「――― なんで健介がああいう女性と…。」
そんな風に感じながらも…、それでも今の自分の事をも考えて…。
「――― でも…わたしだって…。」
「やぁ~ジミー待ってたぞ。」
「ハイ拓哉、お待たせ。…結構…盛況じゃないか…。」
「まぁね…。」
「あっ、紹介するよ、コチラ…鮎川紗友莉さん。アパレルの仕事をしている。」
「こんにちは、初めまして…河合拓哉。ジミーとは20年来の付き合いなんだ。」
「拓哉も僕と同じデザイナーなんだ。」
「へぇ~そうなんですか…、私…鮎川…紗友莉と申します。ジミーさんにはいろいろと…お世話になっちゃってて…。」
「ハハ…ジミーの事…よろしく…。ちょっと…癖がある…奴だけどさ…。」
「おいおい…余計な事言うなよ拓哉…。」
と、笑いながら拓哉の腕を小突きながら…。
「ハハハ…冗談冗談、ゆっくりして行って。」
そんな拓哉に手で合図をしながらジミー。
傍で少しだけお辞儀をしながらの紗友莉。
パーティはゆっくりと時間を掛けて、様々な人々が楽しい会話を楽しみ、
美味しい料理と飲み物を堪能していった。
「ちょっとごめんなさいジミーさん。」
「どうぞ…。」
そう言いながら、席を立つ紗友莉。
※※※※※※※※※※※※※