「ごめんなさい。忙しかったですか…紗友莉さん???」 「いいえ…、今…丁度休憩時間だったんです。」
ジミーからの電話である。
丁度自販機に飲んでいたジュースの缶を捨てて、
アトリエに向かう途中だった紗友莉。
「それなら良かったです。例のパーティですが…。」
「あ…、ハイ…ありがとうございます。…ハイ、分かりました。…じゃあ…明後日ですね。」
「えっ…早っ。紗友…今日…何かあるの…???帰り支度なんてしちゃって…。」
「…ん…???あ…ちょっとね…、今日…友達と…。」
健介から少しだけ、不思議そうに感じられながら、
ジミーと待ち合わせの近くの駅に向かう紗友莉。
既にジミーは駅で待っていた。
その車にそのまま引き込まれるように乗り込む紗友莉。
それが当たり前のように、紗友莉が車に乗り込んだ後には車を走り出すジミー。
「ふ~ん、今日は友達と待ち合わせ…か…。…んじゃ…俺は…帰ろうか…。」
と、言いながらスマホのメール受信を確認する健介…。
「今日は…まだ…なし…か…。」
ジミーの車の中の紗友莉…。
「どうしました紗友莉さん…???身体の具合でも…???」
「えっ…、あ…いえ…別に…。」
実は紗友莉は…少し…緊張していた。
様々なパーティに招かれた経験は…あるものの…、
本格的デザイナーと共に訪れるパーティ…、
緊張せずにおれる訳はなかった。
「そっか…、アハ…、気を楽にして下さい、紗友莉さん。」
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