「今日はどうも…、お疲れ様でした。気分どうですか、何だか疲れてるみたいですけど…。」
「…えっ、ああ、いいえ、大丈夫よ~お疲れ様でした。素敵なイベントでしたね。コチラこそ、お招き戴き、ありがとうございました。」
ボックス席の自分の席にはメーカーの女性スタッフが座っていたために、
少し気分転換にカウンターのスツールに座っていた紗友莉に、
話し掛けてきたメーカーの男性スタッフの神原辰巳。
「僕…今日は…楽しかったです。」
「えっ…???」
「あっ、ごめんなさいいきなりこんな事言って…。実は僕…鮎川さんの大ファンなんです。」
「えっ…???はっ…???」
少し照れながら、そして頭の後ろを掻きながら神原。
「初めて鮎川さん…見たときから…、素敵な人だな…って、思って…。」
「…はい…???」
「…ごめんなさい。俺…勝手に…変な事言って…。ハハ…ヘヘ…。いや…。」
「あっ…は…あ…。」
「頑張って下さい、鮎川さん。元気出して…。」
「はぁ…、あの…。」
そのままカウンターを右手指でコンコンと叩いて、
そのままボックス席に戻る神原。
その神原の背中を見て、そして前に向き直り…、
頭を少し傾げながら…、思わず、
「プ―――ッ!」
笑いを堪えるのがやっとだった。
そして…、両手を小さく口を塞ぎ…、
「えっ…何…今の…???…うそ…神原ちゃん…可愛過ぎ…。」
通りで見た健介の事で少しショックを隠せなかった紗友莉。
そんな紗友莉に思わぬエピソード。
「ふ~!」
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