「さてと…、お昼にしよっか。」 そう言いながらアトリエを出ようとする健介に、
廊下からアトリエに入って来た紗友莉。
「おぅ、紗友…何食べる???」
「あっ…、もう…お昼か…。あっ、ごめん健介、お昼…わたし…今日は良い、弁当あるから…。」
「ふ~ん、そう…。…って~弁当…???紗友…が、弁当…???」
「うん…。そうだけど、どしたの…変…???」
「…いや…別に…。…んじゃ…俺…行ってくるわ。」
「うん。行ってらっしゃい。」
会社の階段を降りながら…、
「あいつが…弁当…、え~~???」
机の上で、数枚のデッサンを見ながら、
そしてボディにレイアウトしたアイテムを見て、何かしらメモを取るジミー。
傍に置いてあるスマホに着電。
「ハイ、ジミー。近くに来てるから一緒にランチ出来ない???」
「ハイ、瑤子、OKだ。こっちもそろそろランチに出掛けようとしてたところ。」
「それなら…ナイスタイミングね…。」
いつもなら特別ではない限り、
健介と一緒にお昼に出掛ける紗友莉ではあったが、
珍しく自分でお弁当を作って、自分の机の上で食べていた。
そして電話を掛けていた。
けれども相手は話し中。そして数分後にもう一度掛け直してみたのだが、
それでも話し中。そして少し時間を置いて、
今度はようやく繋がったと思ったら…、今度は相手が出ない。
「ジミー、電話…。スマホ…鳴ってるけど…。」
と、瑤子。
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