午前中のレッスンを一通り終えて、教室の出口に向かう奈々子に、
「奈々ちゃん、お疲れ…、どうした…、何か良い事あった…???いつもの奈々ちゃんとちょっと違う。」
そんな風に奈々子に声を掛けてきた1年先輩のモデル大野秀美。
「えっ…???うっそ、やだ~秀せんぱ~い。」
「いや…、うっそ…って…、そう…見えるんだもの…。何か良い事…あったんだ…奈々ちゃん…。」
その一言で一気に顔を赤らめた奈々子…。
「ハ~ハッハッ。…さては…出来たな~!まぁ…奈々ちゃんの事だから、当然の事か…。モデルが天性って感じだからね~!私らなんて、全く及ばない。でも…、その割に、全く…モデルらしくもないんだから…、不思議な人だよ奈々ちゃんは…。」
「ありがと、秀せんぱい。」
と、大野の両手を両手で取り、お辞儀をしながら、
「これから仕事…行かなきゃ。」
「はいはい、頑張って働きなさ~い、ふふ…。じゃね。」
そして、教室のドアを開けた途端に、鉢合わせになったカメラマンの小川。
「お~っと、ごめん、ごめん、やっぱりここか。」
「びっくりした~ハハ…。小川さん、お疲れ様です。」
「お疲れ、お疲れ、奈々ちゃん。次の撮影の連絡だ。」
「あ…、はい。ありがとうございます。」
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