ある時、自分が見初めたカメラマンが興奮したままに、 ある女性の写真を自分の机の上に並べた。
初めて見る女性の写真…ではあったが…。
その写真を見ただけで、
「――― まさか…この子…ひょっとしたら…。」
そんな意識を持ってしまったのだった。
まだ未知数ではあったが、初めて見て、いきなり、
「――― 私のモデル人生を超える…。」
そう感じさせてくれた写真だったのだった。
そしてその後にカメラマンに言った言葉が…、
「もしかしたら…その子…。」
そして、もう一言…、
「良いんじゃない。直樹に任せる。OKよ!」
全くのファーストインプレッションだった。
けれども、そのファーストインプレッションが、
いきなり奈緒美の今まで、水面下で追い駆けていたものに、
ある意味での閃光が走った感じでもあったのだった。
カメラマン小川が部屋を出た途端に、椅子に背中を付けて頭を後ろに、
そして両腕をだらりと…。天井を見つめて、
「あいつ…とんでもない子…摑まえちゃったもんだわね…。ミス日本…???もしかしたら…それ以上…???」
そう言いながら、「くすっ。」と、笑い、
「こりゃ…直樹しか出来ない仕事だわね。…ったく…、あいつぅ。」
そして机の上の写真を見ながら…、
「近くに…こういう子…いたのね~全然気付かなかったよ。まだまだ日本は狭いよね~!」
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