「や~っぱり~奈々子~あんたじゃない~!」 「えっ…???亜矢子…。なんで…ここに…???」
「うん。こっちにクライアントがあって、今帰りなんだ。」
「今帰りなんだって、亜矢子…、駅、反対方向。」
「うん、分かってるよ。帰る前に、奈々子の顔見ようかと思って書店に向かおうとしてたのよ。」
「な~んだ、そうだったか…。」
「何よ…な~んだって…。御挨拶ね~!…しかし…。」
「…ん…???」
「私も良く分かったわね、この恰好を…奈々子って…。」
「…ん…、まあ…ねぇ…。この恰好じゃなきゃ…。」
「いやいや…恐れ入りましたよ、全くの…別人…。」
「別人、別人って、亜矢子もそう言う…。」
「…はい???私…別人って…今言ったばかりだけど…。他に誰か…???」
ついうっかりと…口が滑った奈々子…。
そして、自然にクリーニングの袋に目をやり、また元に戻して…。
「…ん…???奈々子…、まっさか~!」
「…んもう…な~んでもないから、はいはい、これからご飯食べに行こ!」
そう言いながら、いきなり亜矢子の手を引っ張る奈々子。
「ち…、ちょっと…、ちょっと奈々子~!」
いきなり腕を引っ張られる亜矢子、
「こりゃ、図星だ!」
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