ぶつぶつと独り言を言いながら紗友莉と腕組んで、 2階のホールに向かう健介。
紗友莉の方はと言えば、結構ドレスアップをしていながらに…、
けれども健介の方は意外とカジュアル。
けれどもそんなカジュアルな健介ではあるが、
傍から見れば健介の姿勢とマスクを見ただけで、
紗友莉の姿とはマッチングしている風貌なのである。
そういう意味でも、中にはそんな2人を周囲の女性たちも、
一瞬視線を投げずにはいられない景色でもある。
「来たわね2人共…。」
夫の裕也と共に健介と紗友莉が近づいてきたのを見て、
「お疲れ様。ゆっくりして行って。」
裕也の左腕に右手を添えながらそういうロサリン。
裕也も健介と紗友莉を見て軽くウィンクをしながら、
「健、紗友、しばらく。」
照れるように笑いながら、
「ども…。」と挨拶する健介。
榊裕也、ロサリンの夫である。
外資系の企業に勤務している人物で、
コチラも母親がアメリカ人、ロサンジェルス生まれ、父親が日本人、東京生まれである。
「ハイ、ロサリン。」
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