いつしか、洋輔との思いも、日々、
顔を見せる関谷徹の献身的な姿勢が、
裕子の心に安らぎを灯し自宅への出入りも、
家族同様の感覚になり、
しかも、それが自然の流れになり、
それと同様に、その営みを…逆に、
壊れて行くのを恐れている生活が2人にはあった。
もはや、徹が洋輔の後輩、
そして5歳年下の弟感覚と言う意識すらもなくなっていた。
裕子の体もすっかり回復し、
たまには外で食事を…と、その時に過ごした二人の時間が、
やがては裕子と徹の最愛の娘となる杏子を誕生させる、
切っ掛けとなったのだった。
その切っ掛けからわずか2ヶ月後に、
裕子と徹は、ささやかな…、本当に身近な友人と知人だけでの、
パーティを開いての結婚式。
お腹にいる小さな魂を、
既に裕子と徹は気付きながらの記念の日として。
そして、亡き洋輔に、その報告をしたのだった。
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