「何やってるのよ弘美~!あんた、体壊れちゃうわよ~!馬鹿ッ!そんな事したって哲也さんが甦ってくるはずないじゃないの~!しっかりして~!」
飲めない酒を毎晩飲んで…、荒んでいた。
度々会社を休んでは上司も気にはなっていたらしい。
仕方なく友達の裕子に連絡をして…。
部屋を訪ねた時には…、
彼女らしからぬ部屋の散らかしよう…、
テーブルには、乱れて置かれた、
空になった数本のウィスキーやブランデーのボトル。
それ全てが夫の好きなもの。
「何もかも…もう…嫌なの、うんざり。…だって…もう…帰ってこないのよあの人…。今の…私に、何しろって言うのよ。何もないでしょ、この私に!」
閉めきった室内…空気が淀んでいるその部屋の中で…。
「いい弘美、あんただけじゃないのよ、こういう経験してんの、ねぇ、分かる???あんただけじゃないの!」
「……。」
「こ~んな事やってて…、甘えてんじゃないわよ!」
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