夫以外の男性から体に触れられたと言う感触など、
ここ暫くは記憶にはない。
けれども、予想外の展開に、鼓動が高鳴った瞬間。
「あ、ありがとう…すみません」の私の言葉が、
恥ずかしさを滲ませながらも、
相手に、申し訳ないと言う謝りと、
それを多少なりにも上回る、
感謝の思いが頭の中で交差し…、
「大丈夫ですか、すみませんでした。」
見るからに相手が、年上の女性だと言う認識、
けれども初めて逢う見ず知らずの女性の肩に…、
偶然ではあるが、必然的にも触れてしまったと言う…、
「申し訳ない」と言う礼儀としての謝罪と、
些細な…照れ臭そうな顔を滲ませながらも…。
その場の雰囲気に、また、時間が元に戻ったと言う、
何もなかったように、店内にはいつも通りの空気が流れ始める…。
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