もう30年ぐらい、ふんわり&ゆる~いお付き合いが続いている、私より7~8歳ほど年下のTさん。彼はこのブログを見ていないと思うので、書いちゃいます。
私が古希と知り、Tさんはお祝いの席を設けてくれました。二人で気軽なお店に入り、中ジョッキで乾杯。あとはいろいろ好きなものを食べて他愛ない話をして。
そしてTさんはおもむろに紙袋を出し「これ、お祝いです」と渡してくれました。持ってみると、大きさのわりにズッシリと重い。何だろうと思って開けてみたら…奈良漬でした。
私は「あっ、ちょっと困ったな」と思いました。大昔、それこそ中学生ぐらいの頃に奈良漬だか粕漬だかを食べようとしたら、とても食べられなかった記憶があるんです。甘酒も苦手だし「粕」というものが体質に合わないのかも。
でもその場では笑顔を浮かべて「わぁ、奈良漬ですか。発酵食品は身体にいいんですよね。ありがとうございます!」と言って受け取りました。
私はそういう時、相手の機嫌をそこねないように、本心とは違う演技がわりと出来てしまうほうなんです(良しあしは、別として)。
Tさんと別れて帰宅して、さて、この奈良漬けをどうするか考えました。無駄にしてしまっては申し訳ないので、誰か奈良漬けが好きな知り合いに渡そうか?
でも、歳をとるうちに味覚が変化することもあるから、もしかして今なら美味しく食べられるかもしれないと思い、チャレンジしてみることにしました。
奈良漬ならご飯のおかずですよね。私はふだん家では「ご飯」は食べないので(だから我が家には炊飯器というものがないです)、サトウのパックご飯を買いました。そしてご飯なら味噌汁だよねと思い、フリーズドライの味噌汁も購入して準備を整えました。
ご飯と味噌汁の用意が出来てから、奈良漬のビニール袋を開けました。びっくりしたのは、見たこともないほど巨大な茄子が入っていたこと。(あとで調べたら茄子でなくウリのようですね) それをキッチンハサミでジョキジョキ切って、ご飯に乗せて…
(画像はイメージ)
まぁ、こんな感じです。実は既にこの時点で「ああ、やっぱり無理かも」と思いました。目に沁みるような強烈なアルコールの刺激。そして奈良漬から漂う、なんとも言えないにおい。(私は、酒粕をキッチンペーパーで落とすとか、水で洗うということを知りませんでした)
顔をしかめながら、奈良漬をご飯と一緒に口に入れてみました。パリッコリッという触感は悪くないです。でも味が…というよりあのにおいがどうしても私には無理でした。用意したご飯一膳はなんとか食べましたが、もう限界。
Tさんは「食べ終わったら、生の鮭なんかを漬け込んでおくと美味しくなりますよ」と教えてくれました。でもビニールパックの封を切ってしまうと、あたりに漂う酒粕のにおいがどうにもこうにも我慢できません。
結局、頂いた奈良漬は3分の1ほど食べただけで哀しいエンディングを迎えてしまったのでした。残った奈良漬をどうしたかは、ご想像にお任せします![]()
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私は食べ物の好き嫌いはほとんど無くて、普通の人が普通に食べるものなら何でも食べられます。とはいえ「できることなら食べずに済ませたい」というものはあって、たとえば納豆なんかは苦手な部類なんですけど、旅館の朝ごはんに出てきたりすると、やむを得ず食べたりすることはあります。出て来たものを残すのがイヤなもので。でも奈良漬は!あれほど自分には無理だとは、初めて知りました。
さて、こうなると、Tさんに今度会った時、なんていうかですね。「美味しかったです!」とか言ってしまうと、また届いてしまうかもしれない。それは避けたいので「自分には無理だった」と伝えたいのですが、どういう言い方をすればいいかな。今からいろいろ考えています。
もしあなたが、お友達から何かプレゼントされて、その場では受け取ったけれど自分には合わないと思った時、その気持ちをどういう言葉で伝えますか?ヒントがあったら、ぜひお願いします。
それにしても、人に食べ物をプレゼントするのって難しいですね。私も昔、それで苦い体験をしたことがあるんです。とても重い教訓になっているのですが、それについては、またいずれ。
