名古屋レポート<その1> トリビュートライブ | マサミのブログ Road to 42.195km

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今回の名古屋行きを決めたのは、これ↓が理由でした。

 

 

名古屋のライブハウス「Seven Bridges Road(SBR)」で開かれるライブに、私が敬愛するエージ・ファーナーさんのバンドが出演すると聞いて「これは行くでしょ!」と思ったんです。

70~80年代の懐かしいロックを再現するトリビュート(コピー)バンドが4つも集結するライブ。出演するのは次の通りです

 

D!FUNK L.O.A.D. Railways ←エージさんのバンド

(グランド・ファンク・レイルロードのトリビュート。From東京)

 

Deep KISS

(キッスとディープ・パープルのトリビュート。From名古屋)

 

ZEAGLES

(イーグルスのトリビュート。From神戸)

 

BLACK CLAPTON

(エリック・クラプトンのトリビュート。From名古屋)

 

私はこの中でキッスとイーグルスには正直、ちょっと縁が薄かったけれど、GFR、クラプトン、パープルは若い頃に聴きまくりましたから、この顔ぶれはとても嬉しい。

そして場所が名古屋なら名古屋グルメも楽しめるし、日曜夜のライブなので都合もつけやすい。この情報をエージさんから聞いて「行きます!」と即答したのでした。

 

エージさんは「楽器もアンプも、GFRが使っていたのと同じ機材を使って、当時のままの音を再現する」ということにこだわる人です。なので今回は大きくて重いアンプ類をクルマに積み、バンドメンバー3人だけが乗り込んで名古屋に向かうという計画でした。

それをエージさんから聞いた私は「自分で良ければ、機材の積み降ろしぐらいはお手伝いしますよ?」と声をかけたんです。そうしたら「助かります!ぜひお願いします」とのことだったので、ライブハウスの前で待ち合わせることにしました。

 

私はバンドメンバーの友だちでも関係者でもなく、ただの「客」なんですけどねニコニコ

 

私はライブ前日の土曜日に名古屋入りしていましたので、その日の夜にライブハウスの場所を確認しに行きました。今池の駅から歩いて6~7分のところでした。

 

 

翌日のライブ当日は午前中に1カ所、見たい場所があったのでそこに行き、昼過ぎにライブハウスの前で待っているとエージさんのクルマが到着。さっそく機材を降ろします。

 

 

 

 

バンダナ姿がエージさんです。ヘッドアンプ+スピーカー+スピーカーの3段積みが2セット。他にはギター2本、ベース1本、ギター用エフェクターボード、その他いろいろ。(ドラムは持ち運び出来ないので、基本はライブハウスに備え付けのキットを使います)。

 

エージさんが命の次に(命以上に?)大事にしているメッセンジャー製のギター(マーク・ファーナーの直筆サイン入り)をケースごと持たせてもらいましたが、重さにビックリしました!

 

 

 

私は「重いものを持つんだろうな」と思ったので、こういう↑滑り止め付きの軍手を持って行きました。用意周到でしょ?チョキ でも本当に役に立ちました。持って行って良かったです。

 

ちなみに、上の写真に写っている「WEST」というアンプ、私は電気関係には詳しくないのですが「真空管」を搭載しています。1972年頃の製品らしいので、50年以上も前のもの。

絶対に壊すわけにいきませんから、私は「首の座っていない赤ちゃん」を扱うような気持ちで、大事に動かしました。

 

機材類を全部おろしたら、ライブハウスの入口の前でちょっと待機。せっかくなのでベースの桧山さんに写真を撮ってもらいました。

 

 

いやぁ、私も70年近く生きて来ましたけど、この歳になって「ボーヤ」をやらせてもらうなんて初めてです爆笑。貴重な経験が出来ました。

ちなみにボーヤとは、バンドについてまわっていろいろ下働きをする若い人のことです。カッコよくいうと「ローディー」と呼んだりします。

 

見ていると、エージさんはライブハウスのマスターに笑顔で手を差し出し握手して「よろしくお願いします!」と丁寧に挨拶していました。こんなふうに主催者/会場側と円滑な関係を築くことも、バンマスとしての大事な仕事なんだろうなと思いました。

 

また、機材を降ろしたらクルマを近くの有料駐車場に停めます。ライブハウスのマスターがパーキングの場所を説明すると、エージさんは「安い所ありますか?」と尋ねていました。

このあたりも、少しでも経費を抑えたいという切実さが感じられて、失礼ながら、バンド活動のリアルな面を見た気がしました。

 

ーーー

 

そして機材を場内に運び込みます。SVRはビルの1階にあるので、運び込みは楽で助かりました。小さなライブハウスは騒音問題を避けるために地下にあることが多いので、そういう場所だと重い機材を持って狭い階段を降りたり登ったりする必要があるんです。でも今回はその必要がなくてラッキーでした。

 

場内では他のバンドの皆さんがリハーサル中。エージさんたちバンドメンバーはお食事に向かいましたが、私は残って、各バンドのリハーサルを見学させてもらいました。これもなかなか体験できないことなので、勉強になったし、楽しかったです。 

 

ライブハウスの音響担当の方(ミキサーっていうのかな?いわゆる「卓」の前にいる人)が「ギターお願いします」「ベースお願いします」と指名して一人ずつちょっとソロを弾いて、音を調整する。それからバンド全体で1~2曲演奏して終了。今回は1バンドあたり30分のリハーサル時間でした。

 

エージさんたちは14時半から15時までがリハーサル。WESTのアンプをステージ後方に積み上げて、音出し。エージさんは自分のギターよりベースの音にこだわっているようでした。

また音響担当の人に対して「僕のギターは構造上とてもハウリングしやすいので、ハウったらギターのせいにしてください」と説明していました。このあたりも、エージさんならではの気配りだったんだろうなと思います。

 

 

 

いろんな人がエージさん(後ろ姿)に話を訊きに来ていました。黒いメガネの男性はBLACK CLAPTONでERIC CLAPTON役の人。いわばマーク・ファーナーとエリック・クラプトンの邂逅ですニコニコ

 

リハーサルが終わると、そろそろ開場の時間。私はドアの外に出て、一人の客として開場を待ちました。5~6人ぐらいの行列が出来ていたので、その最後尾につきました。

そして開場。この日は前売りで3,000円、当日券は3,500円。しかもドリンク代付きです。この安さには驚きました。名古屋価格なのかなぁ。申し訳ないような気持ちで缶ビールを受け取り、席へ。

 

 

エージさんがわざわざ私のために最前列上手(かみて)の席を用意してくださいました。ライブハウス側も気を遣ってくれて「柔らかい椅子です。どうぞ」と運んで来てくれたのがこの椅子。他の椅子と違いますよね。

ははは。エージさん、私のことを「かなりお歳の方なので」とか、伝えてくれてあったんでしょうか。まぁ、合ってますけども。

 

そして16時。開演です。トップバッターはエージさん! 私にはお馴染みの、グランド・ファンクの曲が炸裂します。

 

 

 

 

 

 

 

 

持ち時間は全バンドが各50分。なのでいつもよりずっとコンパクトなセットリストでした。『アー・ユー・レディ』『ハートブレイカー』『アメリカンバンド』『孤独の叫び」その他。

 

会場のSBRは天井が高いので音が反響して、聴き馴れた音とはかなり違いましたが、演奏はいつも通りパワフルそのもの。

また、エージさんはMCで「自分もドラムの高見沢さんもがんサバイバーで、バンド仲間の友人にもがんと闘っている人がいます。この瞬間を大事に生きようと思います」という趣旨の発言があり、胸を打たれました。

 

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そして2番手は「Deep KISS」。

 

 

 

 

ギターのエース・フレーリー役の人、ちゃんとピックアップが3個ついた赤いレスポールを弾いてますね!

 

 

比べてみましょう。左が本物のエース・フレーリー。右は私が見たエース・フレーリー(笑)

 

 

いやぁ、参りました。私はKISSには詳しくなくて、曲も『ハードラックウーマン』しか知らないんですけど、聴いてて気持ち良かったです!

衣装も動きも「なりきり」っぷりが凄い。ジーン・シモンズ役の人は、ゴム製の「舌」を咥えていましたけど(笑)

 

火を噴く場面も再現してくれましたが、噴いたのは実際の「火」ではなくて……ちゃんと笑いを取るところもKISSらしかったなぁ。

 

そしてKISSだけでなくディープ・パープルのカバーもやるとのことでしたが、どうやるのかなと思っていたら…

 

 

なんと、エース・フレーリー役の人だけが大急ぎで上着だけ着替えてリッチー・ブラックモアに変身! ははは。リッチー、こういう「首回りが深くV字に切れ込んだ黒いTシャツ」着てましたよね! そして勿論ギターもストラトに持ち替え。

 

 

他のメンバーはKISSのまんまなのが可笑しいです。あ、皆さんKISSの顔は「メイク」でなく、カポッとかぶる「マスク」でした。でも唇のところはちゃんと動くんです。良く出来てますね!  

演奏の合間にマスクを少しズラして汗を拭いたりしていました。

 

ディープ・パープルに変身して『スモーク・オン・ザ・ウォーター』『ハイウェイ・スター』『ブラック・ナイト』の3曲。このバンド、演奏がめっちゃ上手いです。特にギターの人とドラムの人のテクニックの確かさには感動しました。

ギターの人のトーンアームの使い方とか、ネックを逆側から押さえてシャッ!とスライドさせるスタイルとかは、もうモロにリッチー・ブラックモア!いいものを見させてもらいましたよ~。大満足です。

 

そうそう。『スモーク・オン・ザ・ウォーター』のイントロはああやって弾くんだ!と初めて知りました。Fmの平行移動じゃないんですねあせる 勉強になるなぁ。長生きして良かったです。動画、撮っておくんだったな!

 

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そして3番目は「ZEAGLES」が登場。神戸からの遠征だそうです。イーグルスも私は聴かなかったバンドで、シングルヒットした数曲しか知りませんでした。

 

でも1曲目の「テイク・イット・イージー」はもちろん知っていて、しかも数年前に来日したジャクソン・ブラウンがアンコールでこの曲をやってくれて、私は大感激したんです。

その思い出がよみがえってきて、思わずウルウルしかけたんですけど…なんと!

 

 

私以外の最前列には、さっきまでとは座っているお客さんの顔ぶれが替わって、ZEAGLESのファン?追っかけ?親衛隊?の女性がズラっと並んでいました。さらに2列目にも数人。

そしてメンバーの顔写真と名前(EAGLESでなくZEAGLESの!)が入ったうちわを、曲に合わせて左右に振るんですよ。それも演奏の間、ずっと。

 

だからそのうちわが私の視界に入って来てしまって…

 

 

 

 

私はさすがに我慢できなくて、1曲目の途中で、後ろのほうの空いてる席に移動してしまいました。後方から見ていると、曲によってはうちわ→ペンライトに持ち替えて振ってらっしゃいましたね。

 

まぁイーグルスには申し訳ないけれど私はそれほど思い入れも無かったので(ファンの方、スミマセン!)、客席で聴いてはいましたが、この時間帯、気持ちの上では「パス」していました。

 

それにしても…バンドの皆さんが大部分70代ぐらいの男性で、うちわを振っていたのは50代ぐらいの女性の皆さんだったでしょうか。皆さん神戸から名古屋まで追いかけて来たのかな?お疲れ様です。

 

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そしてこの日のトリは「BLACK CLAPTON」。クラプトン大好きな私としては、期待も大きかったです。

 

 

 

 

実際には「もしかして、そうなっちゃうかもなぁ」という気がしていましたが、1曲目がいきなり『ワンダフル・トゥナイト』ですよ。あとは『オールド・ラブ』とか。『シェリフ』もやってくれましたが、基本的に「メロウ&ソフトなクラプトン」に終始していました。

クラプトンなのに12小節3コードのブルースは無し。私はそれが聞きたかったんですけど! まぁ最後は『コケイン』で盛り上がって、ちょっと溜飲を下げましたけどね。

 

そういえば「ZEAGLES」ファンの皆さんは出番が終わるとさーっと退場されました。替わりに「BLACK CLAPTON」ファンの方が最前列に陣取って、同じようにうちわを振り始めたらどうしよう…と私は危ぶんでいたんですけど、そうはならないで良かったです爆笑

でもBLACK CLAPTONにも、妙齢の女性ファンがたくさん付いてらっしゃるようでした。

 

エージさんとBLAC CLAPTONのステージの様子、3分ほどですが動画があるのでご覧ください。(Deep KISSも撮っておけば良かったんですけど、あまりにも演奏が良くて楽しんでしまって、撮り忘れました)

 

Video Project 11

 

 

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終演は午後8時頃。今度は撤収のお手伝いです。他のバンドの機材がどんどん運び出される中、エージさんはバンド関係のお知り合いとおしゃべり。楽器のこと、アンプのこと、バンドのこと…話すのが楽しくて仕方ないようでした。

 

結局、最後の最後に機材をSBRの外に運び出し、パーキングに停めたクルマをエージさんが取りに行きました。戻って来てから積み込み。これがまた大変で、パズルを組むように順番通りきちんと積んで行かないと入り切らないんです。

しかも貴重なビンテージものですから、クルマの振動で壊れないように毛布や段ボールを何枚もクッションとして挟んだり、シートベルトを伸ばして括り付けたり。どれも基本的に重いので、積み込み作業では腰を痛めないように注意しながらの作業でした。

 

9時半ころに積み込み終了。バンドの皆さんは高速道路のインター方面へ。私は今池の駅へと、ここでお別れです。

エージさんからは「本当に助かりました。ありがとうございます」と丁寧にお礼を言ってくださいました。私は「帰りも運転にはお気をつけて、休み休み帰ってくださいね」と伝え、走り去るクルマに手を振ったのでした。

 

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まぁ、こんな感じでした。私のほうから「お手伝いしますよ」と声をかけたものの、実際には楽器やアンプに関しては素人だし、変に手を出しても邪魔になるだけかなとは思っていたんです。

 

でも現地では「ちょっとこれ持っててください」とか「ここ、押さえていてもらえますか?」とか、ほんの少しのことだけでも、一人のサポートがあるかないかで結構ちがうかもなと感じました。なので、いくらかでもお役に立てたかなと嬉しく思います。

 

また、バンドとライブハウスの関係や、バンド同士の交流とか、ライブハウスの経営面など、ふだんは見ることの出来ない「裏側」を見聞きできたことも貴重な瞬間でした。

いやぁ本当に、元気で長生きするといろんな経験が出来て、面白いです!

 

エージさんたちをお見送りしてから、とても気分が良かったので今池の飲み屋街で軽く一杯やって帰りました。

 

 

名古屋ですから、生ビールと、どて煮、そして味噌おでん。プハー。もうたまりません!幸せな気持ちに包まれてホテルに戻ったのでした。

 

翌朝、エージさんからは「順調に走って深夜のうちに帰宅しました」というメールが来たのでひと安心。でもあの機材を、今度はクルマから降ろしてご自宅に運び入れるわけで…大変だろうなとは思いましたけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<おまけ>

 

 

SBRでは「トリビュートライブ」に力を入れていて、7月にはエリック・クラプトンのコピーバンド同士が対バンでライブがあるそうです。

SBRの壁に貼ってあったポスターを見ると「The Claps」のほうが、何かと「うんうん、分かってるね」と言いたくなる感じがしますね。メンバーの名前を見ると、ニヤリとしてしまう。マジで行きたくなって来ました。