先日、朝日新聞の投稿欄に『女性の休日』という映画に感動したという声が掲載されました。
この記事が私の脳内にインプットされ『女性の休日』という映画についての関心が高まって行きました。そして横浜市内のミニシアターで映画が公開されると知り、さっそく観てきました。
女性の休日@横浜シネマリン
今から50年前の1975(昭和50)年、北欧のアイスランドで女性たちが立ち上がった。「なぜ女だからという理由で家庭に縛り付けられたり、同じ仕事をしても給料が安かったり昇進が遅かったりするのか。おかしい!女性がいなければ社会は回らないことを気づかせるために、1日だけ、家事も育児も仕事も投げ出して休んでみよう」という主張を掲げ、ストライキを決行。
その日、女性たちは首都レイキャビクの広場に集まり、数万人が連帯の歌を歌って主張を訴えた。その結果、アイスランドでは女性の社会進出が急速に進み、女性の大統領、女性の最高裁判事などが次々に誕生していった。
映画『女性の休日』は、この運動の記録をまとめたドキュメント映画。50周年に合わせてこの秋、公開されました。
1975年当時の映像を使うほか、映像が残ってない部分はアニメーションを使って補い、迫力あるドキュメンタリーになっています。
過激な急進派の女性たちと穏やかな暮らしを望む女性たちが、インターネットも無い時代にどうやって手を繋ぎ、大きなムーブメントを起こせたのか。その時、その場にいた当事者たちがみずから語ります。
これは素晴らしい作品でした。社会運動というとイデオロギーとか思想とか堅苦しくなりがちですが、根底に優しさとユーモアがあるから、とても親しみを感じるんです。アニメーションが秀逸!
この「女性の休日」と名付けられたストライキの5年後、1980年には世界で初めての女性大統領がアイスランドで誕生しました。(本人がこの映画にも登場します)
その後も女性が要職に就くなど社会進出が進み、世界経済フォーラムの調査によれば、政治・経済・教育・健康の4分野でのジェンダーギャップ指数(男女平等の度合い)は、2025年の時点で16年連続世界1位だそうです。
それに対して日本は148カ国の中で118位。いわゆる「先進7カ国」の中ではビリ。
私はアイスランドがとても羨ましくなりました。そして日本は…いつになったらアイスランドに追いつけるんでしょう?
でも、悲しいけれど、こういう「運動」を起こすことで社会を変えるのは日本では難しいだろうなと思ってしまったんです。なぜかと言うと、日本では「目立つことを極端に恐れる」傾向がありますよね。さらに悪いのは「目立つ人がいると、足を引っ張る」風潮もある。
変えるなら、まずそのあたりから変える必要があるかなと思います。すごく時間がかかるだろうし、その方法も、私はちょっと思いつかないのですが。
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そして思ったのは、世界各地で起きている戦争、紛争、暴力をともなう争いごと…これって全部「男」が先頭に立ってやってますよね?(決めつけですけど)
国のトップが女性だったら、もう少し人間に優しいやり方を選ぶのでは?とも思うんです。もちろんフォークランド紛争でアルゼンチンと戦ったサッチャー首相の例はあるにしても。
こんなの、青くさい理想論でしょうか? この映画を観ながら私はこんなことを考えて、胸が詰まってしまったのでした。
でも、それはそれとして、映画としてとても素晴らしい作品だと思います。多くの人に、観てもらいたい。
ちなみに横浜シネマリンは、平日の昼間なのにチケットを買う人で行列ができる盛況でした。やはり女性が多かったですね。この映画に関心を持ってくれる人が多いのは嬉しく思いました。まぁ、本来は男性にこそ、観てもらいたいとは思うのですけれども。

