リンダ リンダ リンダ@横浜シネマリン
地方都市に暮らす女子高校生がロックバンドを結成。学園祭に出演を目指していたが、メンバーが脱退してしまう。なかばヤケクソで声をかけたのは韓国からの留学生ソンだった。ボーカル、ギター、ベース、ドラムの4人はブルーハーツの『リンダリンダ』を演奏するために練習を始める…
今から20年前、2005年に公開された作品。「ロック」がテーマの、すごく良い映画だという知識はありましたが、私は観たことはなく、どんな内容かも知りませんでした。
今年になって4Kでリバイバル上映が決まり、マイ地元のミニシアター、シネマリンで観て来ました。
難聴の私にはボソボソしゃべるセリフがほとんど聴き取れなくて細かい筋は分からなかったけれど、でも良かったです。
「バンドで音楽をやる楽しさ」を描くのが90%で、青春映画につきものの不器用な恋愛とか、親や教師への反抗などは付け足し程度しかありません。
ソンが、夜中の誰もいない体育館のステージに上がってメンバー紹介をするシーンは、グッと来てしまいました。特に感動的な、泣かせる場面ではないんだけど、胸が一杯になってしまった。なんでかな?
松山ケンイチが出てるのはまったく知らなくて驚きました。彼が振られるところも、笑えるけれど胸を打ちます。
思い切ってソンに告白したのに「嫌いじゃないけど、好きじゃない…メンバーと一緒にいたいから、じゃぁ!」と言われる場面。青春だなぁ。
ブルーハーツはもちろん知っているし、ヒロトとマーシーは強くリスペクトしています。でも私は基本が洋楽ロックファンだったので、ブルーハーツの現役時代も今も、曲はほとんど聞かなかったし、歌詞もメロディも知りませんでした。
いつかのフジロックで、ヒロトとマーシーが組んだクロマニヨンズを観たら、観客がすごく盛り上がっていて、ロックファンに高く支持されているのを知った記憶があります。ブルハ、聴いてみようかな。今さらですけどね。
かと思うと、アメリカに「リンダリンダズ」というバンドがあるんです。2018年に結成、2021年にメジャーデビュー。メンバーは全員LA出身で、アジア系、ラテン系、それらのミックスという出自の持ち主です。
バンド名は映画『リンダリンダリンダ』と、ブルーハーツの『リンダリンダ』にちなんだもの。何度か来日もしています。
こんなふうに、ブルーハーツ(のデビュー曲)『リンダリンダ』から映画『リンダ リンダ リンダ』が生まれ、それを観たり聴いたりしたアメリカの少女たちが『リンダリンダズ』というバンドを組んだり。面白い輪廻ですね。それだけブルーハーツの『リンダリンダ』は、スペシャルな曲だということでしょう。
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ロックと青春がテーマの映画は『BECK』という邦画が私にとっては大傑作です。あとヤンキーがバンドを組む『音楽』というアニメ映画も良かったなぁ。『リンダリンダリンダ』もその系譜ですね。いや、系譜というより先駆けなのかな。ともかく、私が大好きなタイプの映画でした。
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曖昧な記憶で恐縮ですが、ブルーハーツの甲本ヒロトが、こういうことを言っていました。
「学校という場所は永遠には続くわけじゃない。言ってみれば電車に乗って目的地まで、知らない人たちと一緒に行くようなもの。なかにはイヤな奴とか、気に食わないやつもいるかもしれないけど、目的地に着いて降りてしまえば解散して他人。
だからそれまでの間、ひどい喧嘩やもめ事を起こさずになんとかやり過ごす生き方を学ぶ場所が、学校であり、クラスなんだ。そう思えば、少しは楽になるだろ?」
私は、いいこと言うなぁと思いました。真理をついてますよね。



