今日は久々に山種美術館に行ってきた。

 

 

「癒やしの日本美術 ―ほのぼの若冲・なごみの土牛―」展である。

 

 

本展覧会が12月2日から始まり、ずっと行きたいと思っていて、やっと本日!

いやあ、本当に行って良かった。

大変おススメである。

 

図録があったら求めたかったのだが…残念ながら本展覧会のものは無かった。

従って、メモが多い。所蔵先の記入の無いものは全て山種美術館所蔵作品である。

 

伊藤 若冲

「布袋図 (無染浄善 賛)」(1762・宝暦12年賛 紙本・墨画 個人蔵)

 真ん丸に描かれた布袋さん。

 

「お福図」(18 世紀・江戸時代 紙本・墨画 個人蔵)

 表装に使われている布地がとても素敵だった。小さな蝶がモチーフの細かい柄。黄緑や黄色、オレンジ色などが使われていて、茶道具の仕覆にも良いかも…と思いつつ。描かれた「お福」は口に手を当てて、ふぉ、ふぉと笑っている様子。もちろん、見ているこちらの口角も自然と上がる。

 

「鶏図 」(18 世紀・江戸時代 紙本・墨画 個人蔵)

 解説パネルに「正面向きのおとぼけ顔」とあった。

 

「蜻蛉と鶏図  」(18 世紀・江戸時代 紙本・墨画 個人蔵)

 解説パネルに「蜻蛉を見上げる姿が躍動的」とあった(と思う)。

 

長沢 芦雪

「月見布袋図」(18 世紀・江戸時代 紙本・墨画 個人蔵)

 布袋さんの顔が!もう何とも言えない癒し。

 

「菊花子犬図」(18 世紀・江戸時代 絹本・墨画 個人蔵)

 今回、撮影可だった!

 

 

表装はシック。写真でみると落ち着いた感じに見えるが実物は違う。

 

 

部分的に撮影すると良く分かる。花の黄色がアクセントになっている。

 

 

この顔!!あああああ!

 

小川 芋銭 「農村春の行事絵巻」(1912-26 年頃・大正時代 紙本・墨画淡彩)

 小川芋銭は2021年の「動物の絵 日本とヨーロッパ ふしぎ・かわいい・へそまがり」展の後期展示でチェック済みである。その時「芭蕉句意 居守」を鑑賞。河童ではなく…。

 

山口 晃 「肖像画 小川芋銭」(2013・平成 25年 紙本・鉛筆、墨、水彩 個人蔵)

 小川芋銭の傍らに河童がいて、ぽんぽんと肩をたたき励ましているような雰囲気。芋銭の手には白い茶碗が。後ろに酒の入っている壺を抱えてやってくる奥様。奥様の表情が「日常」という感じで…何とも良い感じだった。山口画伯らしい雰囲気。

 

横山 大観 「春の水・秋の色」(1938・昭和 13年頃 絹本・彩色)

 左に「秋の色」が展示、川べりを馬に乗って狩猟する2人の男性。右に「春の水」が展示、川に運搬するため組まれた木材の筏、それを操る人たち。良いなあ。

 

竹内 栖鳳

「鴨雛」(1937・昭和12年頃 絹本・彩色)

2017年の群馬県立館林美術館「京都のみやびとモダン ー京都国立近代美術館所蔵 日本画・工芸名品展ー」で屏風「若き家鴨」がとても良かったことを思い出す。栖鳳の可愛い動物画というと山種美術館所蔵の「班猫」、しかし鴨も良いではないか! 

 

「艸影帖・色紙十二ヶ月のうち 達磨 (11 月)」(1938・昭和 13年頃 絹本・彩色)

 「艸影帖」は、2017年の「日本画の教科書 京都編展」の時に見ているようだ。その時に、今回展示の「達磨 (11 月)」が印象に残っているとブログに書いてある。

 今回もこの「達磨」が欲しいなあ(!)…と思いつつ鑑賞。

 

土田 麦僊 「梅花小禽」(20 世紀・大正-昭和時代 絹本・彩色)

 色紙の作品。欲しい…。

 

奥村 土牛 「兎」(1947・昭和22年頃 絹本・彩色)

 ふさふさで可愛い!

 

守屋 多々志 「波乗り兎」(1987・昭和62年 紙本・彩色)

 2020年の「竹内栖鳳《班猫》とアニマルパラダイス」展の時に見て、ポストカードを求めている。やっぱり好きなものは好きで、今回も、ああ、うさぎ可愛いなあ、海の色がきれいだあと思いつつ鑑賞。

 

上村 松園 「折鶴」(1940・昭和15年頃 絹本・彩色)

 子ども、鶴の折り方を教える母が描かれ、その母親の顔の美しいこと美しいこと。

 

伊藤 小坡 「虫売り」(1932・昭和7年頃  絹本・彩色)

 伊藤小坡は、この虫売りのモチーフで何枚も描いている。私が最初に出会ったのが2016年の五島美術館の「近代の日本画展」、五島美術館所蔵の「虫売」で2幅のもの。2019年の「近代の日本画展 ギャラリートーク「近代日本画の流れ」のブログに詳しく書いてある。

 次に、ここ山種美術館で2017年の「日本画の教科書 京都編-栖鳳、松園から竹喬、平八郎へー」でこの作品で、この山種美術館所蔵の「虫売り」は1幅の作品。

 そして、2019年に桑名市美術館「伊藤小坡 -まなざしにみちびかれ-」展で虫売りの女性のみで構成されている「夕ぐれ」という作品を鑑賞している。

 今回、じっくりと鑑賞していると、本作品の魅力に表装の美しさもあるような気がしてきた。中廻し部分はピンクがかったベージュの地に薄い紺、近くで見ないと分からないような薄いピンク色のストライプ、「間道」である。(色の名前が分からないので次から色見本を印刷して持って行こうかとふと思った)一文字部分が、薄い水色の地に細いベージュの線で何やら描かれている。それがとても絵とマッチしているのである。いやー、やっぱり良いなあ。

 

島田 墨仙 「高士訪友」(20 世紀・大正-昭和時代  絹本・彩色)

 大きな松が茂り、画面の下のほうに、白っぽい土塀、上部が丸いアーチになっている出入り口が開けられているあり、そこにそれぞれの馬に乗る2人の高士が入っていく様子が描かれている。画面に対して描かれた高士は小さいので顔の細部は分からないが、とても良い雰囲気を感じた。これから何を話すのか。

 

今村 紫紅 「歓語」(1913・大正2年  絹本・彩色) 

 こちらも高士を描いたもの。2人の高士が立って話している。静かに微笑んでいる表情で楽しそうである。良いなあ、こういうの。季節は秋か、描かれている木が色づいており、地面に落ち葉が描かれている。

 

奥村 土牛 「浄心」(1957・昭和32年 紙本・彩色)

 解説パネルによると、小林古径の亡くなった年に本格的に写生したそうだ。土牛は古径に師事していたことがあった。「目の前にいる仏像を写すだけでなく私の心の奥にある仏様描きたい」と描いたようだ。描かれた仏像は、若々しい印象で、柔らかく、ほっこりとした雰囲気である。

 

***************************

 

鑑賞後のお楽しみ、「Cafe 椿」での和菓子タイムである。

 

横山大観の「春の水」をイメージした「春うらら」をチョイス。

 

 

季節のお茶で。

 

 

中は胡麻入りのこしあんが入っている。

 

同行者は伊藤若冲の「伏見人形図」をイメージした「富貴」。

 

 

うーむ。コーヒーも良いなあ。

 

 

こちらの中は黒糖を使った大島あん、とのこと。