新時代に求められる人間関係とは? | 真面目に脱線話@リンガランド英語塾

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英語や芸能など、思いついたことを適当に書いていくという、そういうブログです。

前回まで、新しい時代に対応できる人材の類型として、傘型知識人について見た。では、実際に傘型知識人になるための心構えについて考えていきたい。



傘の土台となるのは柄の部分である。ここまで何度も述べたように、傘の柄はその人の専門分野に当たる。この部分がしっかりしているかどうか、つまり、専門分野について深い知識と技量を持っているかどうかで、土台が決まる。



専門分野を持っていることは、時代かどうかにかかわらず、いつも重要であることは言うまでもない。では、傘のカバーの部分を広く丈夫にするにはどうしたらいいのだろうか。



以前述べたように(→過去ログ)、読書や映画、趣味活動などで関心の幅を拡げることは重要である。仕事にしか関心がないからとビジネス書ばかり読んでいる人は、クリエイティブな洞察を得るのは難しい。



それはひとえに「ビジネス」という枠でしかものが考えられなくなっているからである。思考に枠ができてしまえば、結局はその専門分野の同僚なら思いつきそうなことしか発想できず、クリエイティブなアイデアを着想するのは困難になるのが当然のことである。


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クリエイティブであるためには、そのように専門分野からいったん離れた志向活動が必要である。たとえば小説をよく読んでいるエンジニアは、専門分野の本ばかり読んでいるエンジニアよりクリエイティブである可能性が高いものだ。



もう1つ大事なことは、「とりかえず受け入れてみる」という態度である。食わず嫌いしないでいったん受け入れてみて判断することが必要だ。逆に「とりあえず否定してみる」という態度では、自分の幅を拡げるのは困難である。



一般的に人は年を取るほどに新しいことが受け入れられなくなる。



若いときは誰もが好奇心旺盛で、いろんなことに興味があり、たとえば、Aという分野で知った知識が、実はBという分野で同様に起こっていることがわかり、「だったら、自分が進んでいくCという分野でも同じことが起こるのではないか」といった着想が得られる。



成功した起業家の多くが若いときに起業しているのは、そういった面が大きい。年齢がある程度いってしまうと、自分の専門分野の枠でしか着想できなくなり、起業しても、既存のものの延長でしか考えられないものだ。



これは新しいことを知るためには、それなりにエネルギーがいるからである。それは好きな本を1冊読むのと、知らない分野の本を1冊読むとで、どれくらいエネルギーが必要かを比べればわかるだろう。



ただ、単に若いとか若くないという問題に還元できない場合もある。


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というのは、この年をとって新しいことを受け入れられないという現象が、若いときにありがちなオタク的な行動と似ている面があるからだ。



オタクとはある対象や分野を偏愛することであるが、そこでは情報と知識が過度に重視される傾向がある。たとえば、アイドルオタクはアイドルについての情報を収集し、それについて長い期間にわたって深く知っているほどオタクとしての「専門度」が高く、同じオタク仲間から尊敬を勝ち得る。



問題は、オタク的行動が消費が中心で、判断や実践・行動などが乏しい点だ。



映画批評家と映画オタクの違いは、「○○という映画は面白かったですか?」と聞いて、批評家は「Xという点で面白かった」とか「Yという理由でも面白くなかった」と批評ができるが、オタクは「Aで撮影された、B監督の、Cという俳優が出ていている映画だね。Dという技術がすごいよ」と情報ばかりが出てくる傾向がある。



もちろん、何かに対してオタクであることが悪いのではない。むしろ1つのことを偏愛することこそが専門家を作り上げるわけなので、オタク的な面は重要である。



だが、1つの対象にこだわり抜いてオタクそのものになってしまうと、その人はほかの分野のことが受け入れられなくなるものである。それは一種の思考停止であり、それではクリエイティブな活動などとうてい不可能だろう。


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以前、「撮り鉄」と言われる電車の写真を撮るのが好きな人の一部が、電車撮影に邪魔だからと勝手に木を伐採したということが問題となった。オタク化が極端になると、このように「周りが見えない」という状態に陥りやすい。これは複数の視点を持とうとする態度とは真逆にある。



傘型知識人の柄にあたる専門分野とは、その分野の批評家かつ実践家になることである。決してオタクになることではない。



続きます。




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本書がなぜ今の日本に必要なのかを書きました。ぜひご参照ください(→過去ログ)。