内気な人は成功する! | 真面目に脱線話@リンガランド英語塾

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英語や芸能など、思いついたことを適当に書いていくという、そういうブログです。

今回は、7 Ways to Use the Power of Powerless Communication(内気なコミュニケーションの力を活用する7つの方法)というタイトルの記事を取り上げます。サブタイトルはLearn how to get people to open up to you and hear what you have to say.(相手の心を開かせて、言うべきことを聞いてもらう方法を学ぼう)となっています(→外部記事リンク)。



筆者は『Quiet: The Power of Introverts in a World That Can't Stop Talking』(『内向型人間の時代』)が世界的なベストセラーになり、いちやく時の人となった感もあるスーザン・ケインさんです。TED Talkで彼女のスピーチを聞いた方もいらっしゃるかもしれませんね。


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では、冒頭から。



Have you ever noticed that some people avoid using question marks in their emails? They will say: "Can you call me to discuss." Or: "When should we meet for dinner."

「メールの文章に疑問符を使わない人がいることに気づいたことはないだろうか。彼らはCan you call me to discuss.あるいはWhen should we meet for dinner.のように書くようだ」



2つの英文に注目してください。どちらも明らかに疑問文なのに、たしかに疑問符がついておらず、ピリオドで終わっています。文法的にはありえません。



なぜこのような書き方をする人がいるのでしょうか。



I think they're trying to signal power, but these linguistic bids for dominance never fill me with respect. They just get my back up.

「彼らは力を誇示しようとしているのだと思うが、支配のための言葉の押し売りで、その人を尊敬するなんてことはありえない。ただ不愉快になるだけだ」



get one's back upで「人を怒らせる」ということです。「背中を上げさせられる」でなぜこの意味になるかはちょっと不思議ですが、猫がびっくりすると背中を高くして「シャー」と威嚇しますね。もしかしてあれでしょうか。



ここで描かれているのはどうやら虚勢を張って「上から目線」で頭ごなしに言って来るような人のようです。



Some people do just the opposite. Not only do they use question marks ― they come right out and admit uncertainty: "I could be wrong, of course. What do you think?" They use exclamation points! "Great to see you today!" They even sign off with "xo's" and smiley emoticons.

「それとはちょうど逆の人もいる。彼らははっきりとわからないことを認める。『もちろん私がまちがっているかもしれないんだけど、あなたはどう思う?』と。また、彼らは感嘆符を使う。『今日会えるのが楽しみ!』と。彼らはXOという笑顔の絵文字を使うことすらある」



このへんまで読むと、冒頭の「疑問文なのに疑問符を使わない」という表現方法の理由がわかります。疑問符は「知らないので教えて」ということを示す記号なので、その「知らない」ということを伝えたくないわけです。



筆者はそれを、威圧的で嫌だと思っています。自分を強く見せようとして、かえって不信感が募ると言っているわけです。



こういったのと逆の人の例は、まるで日本人のことを言っているような気がしていきます。英語圏の絵文字は顔が横になっていると想定しますので、XOは、Xが笑った目で、Oが大きく開いた口で、大喜びしている顔に見えるようです。



そういえば、日本人のメールは絵文字が多いですね。10年以上前、アメリカ人に「日本人は絵文字を多用するけど、幼稚に見られるから英語では止めたほうがいいよ」と言われたことがあります。今は変わってきたようです。


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This latter group seems to fall into two categories. Some appear insecure or ineffectual. But others are true standouts ― the kinds of people who inspire love and trust, who lead with an unbeatable mix of empathy and competence.

「この後者のグループは2つのカテゴリーに分けられると思う。1つは人畜無害に見える人たちだが、もう1つは本当にすばらしい人たちだ。それは愛情や信頼を持てそうな、つまり相手の立場に立って伝えるべきをみごとに伝えようとする人たちである」



standoutはstand out「目立つ」という句動詞から派生した名詞です。この場合は、「(良い意味で)目立っている人や事物」ということ。lead with an unbeatable mix of empathy and competenceは「能力と共感をunbeatableにミックスしながら導く」ということですが、これだとわからないので、「超訳」しました。



I first noticed these dynamics when I worked on Wall Street, where the peremptory style of e-mail seems especially prevalent. But was I imagining things?

「この力学に初めて気づいたのは、ウォールストリートで働いているときだ。そこでは、居丈高な印象のメールがとかく普通に行き交う。でも、当時の私にはわかっていたのだろうか」



筆者はもともと金融ウーマンとしてばりばりやっていた人です。ただ、時間に追われ、内向性を偽るのがいやになって「脱サラ」しています。



そして、ここで『Give and Take』という本の話になるのですが、この本については以前も扱ったので省略します(→過去ログ)。



さて、アメリカが内向的になっていることは本ブログでも以前から主張しています。アメリカだけでなく、先進国の多くで現在「日本化」が進んでおり、筆者が言うようにかつては「自己主張」の代名詞だったアメリカ人の表現方法も、徐々にですが、日本的になってきています。


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TED Talkで彼女を見た人なら納得できるでしょうが、私たち日本人から見たら、彼女はとても「内向的」なレベルではありません(そもそも大勢の前でどうどうとスピーチしていますし)。ただ、そんな彼女もアメリカの大都市の最先端では、明らかな「内向的人間」です。



彼女の感じたアメリカ的自己表現への違和感は、私たち日本人がアメリカ人に感じるものとほぼ同質です。ただ、アメリカの知識人にそれが感じる人が出てきていて、「そんな内向的人間≒日本人的な人間」でも成功できるよ、と言っているところが新しいわけです。



では、彼女の言う7つの内向的コミュニケーションの技術を見てみましょう。



1. Be humble but humorous.

「謙虚でユーモラスにあれ」


two-faced(二重人格者、策士)と罵られたとき、かのリンカーンは「もう1つfaceがあるなら、私がこんなfaceをつけると思うかい?」と切り返したとか。さすがはアメリカン・ヒーロー!



2. Ask for help or advice.

「手助けとアドバイスを求めよ」


筆者は『Harvard Business Review』のサイトでアンケートに答えて欲しいと要請されました。ワーキングマザーのため多忙だったのですが、We value your feedback! Would you help us make our website better?(お答えは尊重いたします。ウエブサイトを改善するのに手を貸してください)と言われて、Noと言いにくくなったそうです。



3. Pair your openness with competence.

「能力を見せるときは隙も見せよ」


心理学者エリオット・アロンソンの実験によれば、ゲームショーでハイスコアを出した演技者がコーヒーをこぼしたりすると、人々は好感を持つそうです。能力がある人ほど、愛すべき欠点が生きるもの。あなたデキるんだったら、欠点も見せちゃいなさいな、ということ。



4. When you communicate with someone, ask yourself three questions: What do you have to learn from them? How can you help them or otherwise express warmth? And can you find ways of letting your true personality show?

「話をするときは3つの質問を自分に投げかけよう。相手から教えてもらうことは何? どうやたら相手の役に立つか、あるいはそれができなければ好意をどうやって示すか? 本来の自分を見せる方法はあるか」


何かを教えてもらうんだったら、それをはっきりさせて、その感謝の印に自分が相手に対して役立てることはないかを考えよう、ということでしょう。



5. Frame your opinions as suggestions. "I wonder if it would work to do it this way." Give people the space to disagree with you.

「意見は『こうやったらそれは効果があると思いますか』のように提案の形にして、反対意見を言いやすくしよう」


我を張って自己主張すると嫌われます。どんなにそれが正しいと思っても、いや、正しいと確信しているからこそ、相手には反論の余地を残そうというわけ。それくらいの余裕があったほうがうまくいきます。



6. Be authentic.

「自分に正直であれ」


内心思っていることは言わなくても伝わるものです。あなたが自分に正直であろうとすれば、言わなくてもそれも伝わります。



7. Introverts and women, rejoice!

「内向的な人と女性はおめでとう!」


自己主張ができない人は損をすると思いこんでないでしょうか。でも、実際はそんなことはありませんよ、ということです(くわしいことは、筆者の本で)。


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私は「ポジティブ・シンキング」だの「ロジック」だのが好きな人と、話が合わないことがあります。



もちろん言っていることに賛同できることもあるのですが、その言い方がまるで「アメリカ人になれ」と言っているように聞こえるからです。もちろん良いところは学ぶべきなのですが、日本人は日本人の強みで勝負すればいいんだと思います。



たとえば英語をやるんだったら、ネイティブのような英語を目指すより、英語が出できる一流の日本人になるべきだと考えています。ネイティブらしさではネイティブにはかなわないですからね。



大切なのはその「強み」が何かということです。英語でアメリカ人にはかなわないし、自己主張でもかなわないでしょう。かなわないところにわざわざつっこんでいく必要はありません。



さあ、内気な人の時代です。



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Image(s): FreeDigitalPhotos.net



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