英語はそんなに勉強するな! | 真面目に脱線話@リンガランド英語塾

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英語や芸能など、思いついたことを適当に書いていくという、そういうブログです。

夏休み期間に入ったためなのか、最近、英語の勉強法について聞かれる。以前は受験英語ばかりだったが、最近はなぜか英会話について聞かれることが多い。



英会話については、私などより、『バイリンガル英会話学習法』の著者でもあるSallyさんのように力も指導力もある人に聞いたほうがよい。Sallyさんは私の知る限り最高の英会話講師で、英語が話せなかった人をたくさん話せるようにしている実績があり、豊富なノウハウをお持ちだ。



それに、私が思うことは本ブログは何度となく書いているし、えらそうなことを言うのも気が引ける。でもまあそんなことを言っていても仕方がないので、いつものようなしゃちこばった「勉強法」ではなく、本音に近い形で繰り返しをいとわず書いてみようと思う。


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基本的に英会話の勉強については、Sallyさんの日頃の主張どおりだと思う。英語を「勉強」だと思った時点で、どんな「勉強法」であっても適切ではなくなってしまう。英語=勉強だと思うとうまくいかない。




勉強は基本的に一方通行で、いわば自分との戦いであるが、英会話はコミュニケーションで双方向でなければならない。当たり前だが、英会話も会話なのだから、相手がいて初めて成立する。



以前も書いたのだが、英語に限らず話す機会がなければ話せないものだ。大事なのは話す機会を作ることである。「何をしたらいいのか?」に対しては、「とにかく話す機会を作ることだ」というのが回答になる。



手っ取り早くは海外旅行だろう。「アメリカに行く」という目標があれば、それに合わせて必要な表現がわかってきて、自分で使っている状況が浮かぶ。



たとえば、海外旅行に行けば、税関では英語でしゃべらなければならない。旅行の目的を聞かれて、「観光です」と英語で答えることになる。



ここで大事なのは、自分が何を話すべきかが明確だからこそ、覚える意欲がわくということだ。


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英会話表現の例文集などを使ってうまくなろうとする人がいるが、そういう人は人間が隙あらば無意識に手を抜く動物であることを忘れている。その例文を見て「こんなのどこで使うんだろう?」とちょっとでも考えた時点で覚えられないものだ。



表現を覚えるには牛のような反芻が必要だ。この場合は頭に入れた表現をときどき思い出すことだが、必要性がなければ思い出すきっかけがそもそもないので、使いこなせるレベルで覚えるのはなかなかうまくいかない。



それだけではない。たとえば、アメリカの税関で覚えたものを使っても、うまく行くとは限らない。暗記した「旅行会話集」どおりに、相手が話してくれるとは限らないし、私の経験では旅行会話集のとおりに税関がしゃべってきたことはない。アメリカだとなぜかよけいなおしゃべりをしてくる職員が多かったし、ヨーロッパだとひと言もしゃべらなかったりする。



税関でそれだから、タクシー、ホテル、案内、道案内と進むと、「旅行会話集」などほぼ無力に等しい。せっかく覚えてもそのまま生かせず、覚えた表現だけでは失敗することのほうがはるかに多い。



しかし、それが大事なのである。うまくいったとか失敗したなどの経験を通して、やっとその表現が自分のものになるからだ。英会話で大事なのは「自分が何を勉強するか」ではなく「どんな相手に話すか」である。


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私の知り合いには、どうしても英会話が上達したいと、外資系企業に行った人がいる。英語にはそうとうに苦労したそうだが、短期間でこれまででは考えられないほど上達した。何しろ必死なので、当然のことだ。



海外旅行は難しいというのであれば、海外の日本に関心がある人をなんとかつかまえて、スカイプなどで話してみるという手もあるだろう。



いずれにしても経験しないことには始まらない。そのための機会をなんとか作ることが先決だ。



英会話は英語というよりコミュニケーションの側面が強い。「接客が上手になる」と「英会話が上手になる」はそうとう重なる。大事なのは経験、とくに失敗の経験である。失敗のぶんだけうまくなる。



逆に、失敗したくない人は英会話などやめて、ほかのことをやったほうがいいと思う。失敗しないでうまくなるなんて方法なぞないからだ。そういう人は勉強法ばかりにこだわり、甘言を弄する英会話業者のいいカモにされるだけである。時間もお金ももったいない。



ついでに、「勉強」について1つだけ。英語の音については「勉強」が必要だ。そもそも相手の言っていることがある程度は聞き取れないと、会話が成立しないからである。英語の音はたくさん聞くに越したことはない。



ただし、このときに学習者がよくやる失敗がある。聞き取れないと不安になって、あれこれ考えはじめて、途中で集中して聞けなくなってしまうことだ。



なぜこういう人があまり上達しないかというと、たとえばWhat are you doing?が聞き取れず、あとでテキストを見て「あ、ワッ・アーユ・ドゥーインと言ったのか!」と納得するといったことを繰り返すからにほかならない。そこで、What are you doing?というもともとの英語の音がどこかに行ってしまうのである。



この場合なら、What are you doing?をわざわざ自分のわかる音に置き換えて安心しようとしているだけだ。一時的な安心は得られるかもしれないが、元の音はないがしろにされ、また別の話者がしゃべるWhat are you doing?は聞き取れないままである。



そうでなく、聞き取れなくても気にしないで、先を聞き続ける。What are you doing?が「?」から「!」になるまで数限りなく聞きつづけることである。音を自分で解釈したりせず、音そのもののを聞くことだ。


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実際には、たとえば3分くらいのインタビューなど英語の音を、わからなくても気にしないで何度も繰り返し聞き続ける。その英語が自分の英語力でわかる程度の文法と語彙であれば、必ず「!」という瞬間が来るので、それまで聞き続ける。



「音」が「意味」なるまで聞き続け、そこで「自分の解釈」など入れず、音そのものを聞くことだ。



なぜこれが大事かというと、英語の音をそのまま聞くという体勢が作れるからである。「わからない! どうしよう!」と思った時点で趣旨などとれないし、そもそも現実には「答え合わせ」などできない。



コツとしては、わかる・わからないといったことをとりあえず保留にして、英語の音をそのものを楽しもうとすることだ。



これは英会話でも同じで、「わからない!」と不安になったら負けである。さきほど「相手の言っていることが聞き取れないと会話は成立しない」と言ったが、ぶっちゃけてしまえば、わからなくてもなんとかなることが多い。



それは、ちょうど、おしゃべりな先輩や上司の話をほとんど聞かなくても、なんとかなっていることとに似ている。と言うか、同じである。多くの人が経験しているように、聞くことより、聞いているフリのほうが大事なものだ。「英会話」と気張る必要はない。単なるおしゃべりだ。



わからなくても気にしないで、わかったフリをしつづける。それに、いちいちわからないことを気にするより、わかったフリをして場数をこなしたほうが上達も早いものだ。多くの人は「フリ」すらできないから、それができればまさに長足の進歩である。フリをしていると、そのうち本当にできるようになるものである。



みんなそこからスタートしてナントカしている。そして、ナントカなっていたりする。



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