割と言いたいことは言っているので、叩かれることにはごく普通の人よりは慣れているかもしれないが、何を言われてもなんともないというレベルにまでは達していない。見ないほうがマシだ。
ところで以前、アクセス解析を見て気づいたことがある。それは、お盆期間はアクセスが極端に下がること。
実は私は「見ている人が少ない」と思うと、やる気が出る変な癖がある。
せっかくだから普段なら絶対に書かないことを書こうと思って、考えてこのタイトルにした。栗田貫一さんがやっている「○○さんが言いそうもないこと」というモノマネ芸にちょっと似ているかもしれない。
さて、本題。
お金持ちでもない者が「どうやったらお金持ちになれるか」と書いても説得力がないが、こんな私でも「お金持ち」と言われる人に会うことがごく希にあって、そういう人たちに共通することがあることに気づいていたりする。そのあたりを書いてみたい。
まずはお金持ちの定義は曖昧だが、まあ普通の人から見て「この人はお金持ちだ」と思えるくらいのお金持ちということにしておこう。では、どうやったらお金持ちになれるのか?
なお、今回の参考文献はこれ。『How to Get Rich』である。
おもしろいイギリス人の金持ちおっちゃんが書いたもので、本自体はとても面白かったのだが、読みかけをカバンに入れているときにヘルシンキ・バンター空港の荷物検査で検査員の若いお兄ちゃんに見つかって、顔を見てにたっと笑われた苦い思い出がある。
フィンランドの首都ヘルシンキの大書店「アカデミア書店」でまとめて買った中の1冊だ。
ちなみに、この書店、フィンランドの国民的デザイナーの名を冠したカフェ・アアルトがあることでも有名だ。ただそれより印象深いのが、秋に行ったときのこと。入り口で「キノコ関連書フェア」をやっていて、山のようにきのこの本が積まれていた。
あれだけきのこが好きな国民も珍しいだろう。それにしても、きのこは奥深い。
・・・あらら、話があらぬほうへ。きのこはともかく、話を元に戻そう。
お金持ちを知るには、まず世の中のしくみを知らなければならない。
今の世は以前より個人に厳しい。「法人税を下げて、消費税を上げる」というのが正義とされる時代だ。グローバル時代に国家の金回りを良くしたければ、優秀な会社にはできるだけたくさんいてもらうしかないので、この傾向は全世界的である。
その点でいちばん遅れているのはぶっちぎりで中国、それに続くのが日本とアメリカだ。ただし、アメリカは法規制は少ないので、たぶん中国と日本のワンツーフィニッシュだと思う。しかも、中国の場合、世界に誇る成長マーケットだから、こと企業に対しての扱いは日本がトップかもしれない。
もちろん悪い意味で。
しかし、さすがの日本もこれ以上法人税を課すのは無理で、むしろ企業の負担はこれから減らすしかない。
そのぶん個人の負担が大きくなっていくのは間違いない。
もうおわかりだろう。これからは、個人、典型的には会社員はさらに負担を背負わされていくことになる。もし山田太郎さんがサラリーマンであれば、消費税が上がるぶん実収入が減る。
だが、「山田太郎社」になれば実は消費税ぶんは控除される。所得税が低ければ何のメリットもないが、高ければこの分は大きい。まずは「会社員」という枠を脱するのが第一条件である。
しかし、それをやっている人はほとんどいない。その理由は簡単で、本来は個人がやるべき納税手続きを会社の総務部や経理部がやっているからだ。会社員のほとんどは税のしくみを知ることなく、可処分所得で暮らしている。せいぜい医療控除や住宅控除などで「ちょっと取り返した!」と喜ぶくらいだ。
だから、会社員のほとんどは今後「お金持ち」になることは困難である。以前ならたまたま買った株や土地などが値上がりして・・・ということもありえたが、今後はそういったこともさほど期待できない。
つまり、会社員であるかぎりお金持ちになることは、今後は特に困難だと言うことになる。
でも、実際にお金持ちというのはいる。最初から財産を受け継いでいる人はもちろんここでは考えないが、では、どうやってお金持ちになったのか。
もちろん、そういう人の大部分が「個人」でなくて「会社」をやっているということ、「仕事」ではなく「資産」をベースに収入を得ていることだ。たとえば、アパート棟を購入して家賃収入を得ているなどが典型だろう。
日本は、というかすべての先進国は土地本位制であって、生産性の高い土地を持っている人の勝ちである。ニューヨークだろうが、ロンドンだろうが、シンガポールだろうが、モスクワだろうが、東京だろうが、多くの人がオフィスを持ちたがる場所(あるいは住みたがる場所)に土地があれば、何もしなくても裕福に暮らしていける。
ただ、大多数の人はそうではなくて、基本的には「会社」を作って大きな収入を得ているという場合がほとんどだろう。
そういう人の共通点を見ると、会社を持ち、オフィスがあり、仕事の相手先があり、安定した仕事先があり、人を使っていったことになる。ごく単純化して言ってしまえば、「人に働いてもらっている」ということだ。
乱暴に定義すると、この場合のお金持ちとは「優秀な人に働いてもらっている人」ということになる。
組織に属して働くのではお金持ちになるのは難しく、自分が組織を作って効率良く働いてもらえるかどうかにかかっている。それには、過当競争ではない市場を選ぶ目、効率的な組織を作る力と、優秀な人がついてくる人間的な魅力の3つが必要である。
その3つがあれば、あとは勝負するかどうかの問題になる。
以前、テレビの経済番組で通販化粧品で大きくなった某社の創業者が出演していた。彼女の仕事は本社と工場が自然に恵まれた場所にある、その会社の庭の手入れをすることだという。従業員ががんばってくれれば、会社が潤い、彼女もお金持ちになれる。このレベルになると、従業員のため=自分のため、の状態で、そりゃ庭の手入れだって掃除だってやる気になるだろう。
もちろん勝負に敗れればお金持ちにはなれない。リスクとはそういうもので、だからこそ勝負する人が少なく、そのぶんお金持ちも少ないわけだ。

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