その年もっとも調べられた単語というのは、アメリカのその年の雰囲気を表すものです。ちょっと違いはありますが、日本で言えば「今年の漢字」みたいなものでしょう。
さて、調べられた単語の1位は何でしょうか?
答えはausterityです。たぶん当たった方はいないでしょうが、当たっていた人がいたら英語の達人ですね。
10位までの順位は以下のとおりです。
1 austerity(緊縮経済)
2 pragmatic(現実的な)
3 moratorium(支払い延期)
4 socialism(社会主義)
5 bigot(石頭、原理主義者)
6 doppelganger(生き霊)
7 shellacking(惨敗)
8. ebullient(情熱沸き立つ)
9 dissident(異論を持つ、反体制の)
10 furtive(内密な)
いくつご存じでしたでしょうか?
「難しいぞ」と思われた方が多いでしょう。アメリカ人が意味がわからないと調べた単語で、日常的に英語報道に接しないとお目にかからないものなので当然です。
1位のasuterityは「厳格」や「簡素」などの訳語で覚えていた人もいらっしゃるでしょうが(やさしい単語でないので「知らない」という人のほうが多いでしょうが)、最近は日本の英和辞典でも「緊縮経済」という訳語を最初に載せるところが増えているようです。
なお、Merriam-Websterではenforced or extreme economy(否応なく極限状態になった経済)と定義されています。
この単語がトップになったということは、いかに報道記事などでこの単語が頻出したかと物語っています。ようするに、今年がいかに不景気だったかということでしょう。
2位は意外にもpragmaticでした。こちらは知っている方が多いのではないでしょうか。Merriam-Webster Inc.の社長さんによると、人々の価値観が「現実性」に向かっていて、リーダーにも現実的なものを求めているからではないかとのこと。2005年にトップになったintegrity(高潔さ)とも関係してるのではないかと言ってます。
3位以下の単語については、リンク先をクリックすれば、それぞれ今年の用例と写真付きで解説した過去記事に飛びます。なかなか興味深いので、ご関心があればぜひご覧ください。
