(コラム)誰でもわかるギリシャ問題・最終回 | 真面目に脱線話@リンガランド英語塾

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EUの国々は何かあったときにギリシャのようにならないように決めごとをしました。それぞれの国が大きな借金をしないように罰則を作り、もしものために定期的に会費を集めておくことにしました。ようは日本社会の「隣組」のような組織作りと監視機能を加えようというわけです。



これはギリシャのような国にとっては大問題です。「自由に楽しく」をモットーにして、ちょっとくらいのルール破りは気にしない気質ですから、ほかの国の口出しを認めるというのは、いわば文化そのものを変えることです。



文化そのものを変えるというのは至難の業で、人間で言えば性格を変えるようなものです。今までお金にだらしなかったのに、いきなり家計簿をつけて節約生活を強いるようなものです。



いちばんの問題は「裏経済」です。なぜ裏経済が存在するかというと、楽ができるからです。本来、なにかサービスを受けたかったらいろいろな手続きが必要です。また、従来のサービスにはないものを求める場合もあるでしょう。そういった場合にお金だけ払って「あとは頼むよ」というサービスがあれば、お金持ち、とくに人から尊敬を受けにくいような仕事のひとは利用したいでしょう。



しかし、これをおおっぴらに認めてしまうと、国には税収が入りません。なにしろ裏でやっていることなので、お金の循環に国が関与できず、税金をとるすべがないからです。ですから、健全な国というものは、裏経済をなるべく排除しようとします。ゼロにはなりませんが、努力してかぎりなく小さくすることならできます。



ギリシャ問題を解決するというのは、このように相当たいへんです。本当にギリシャがこの危機を乗り越えられるかどうかはかなり難しいといわざるをえません。可能性は五分五分でしょう。



ただ、私は、ギリシャは大きな危機に瀕すると思いますが、最終的にはなんとか乗り切るのではないかと考えています。



今回の危機はEUを強固にするために必要な試煉です。市場は統一するけれど、政策は各国にまかせるというのはそもそも無理がありました。この危機を乗り越え、EU加盟国の経済をドイツに準じたものにする必要があります。それが実現すれば、EUは飛躍するはずです。



ギリシャはどこかで本気になると期待しています。危機は変わるチャンス、それが本当に理解できれば、この危機は乗り越えられるはずなので。


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