十数年前、ある事件をきっかけにして
導かれる様に繋がる点と点。
そこには天国の爺様のある思惑が…。
ひとつ間違えれば
とんでもない凄惨な結果を招いていた
かも知れないというノン・フィクション。
もしかしたら、あなたの身にも
起こるかも知れない…そんなお話です。
ある日のこと
とある金融機関から暗証番号の他に
「秘密の質問」の設定を求めるEメール
がきた。
なんか怪しいなぁと思いつつ
クリックすると…それは正真正銘の
依頼だった。
質問をスクロールしていくと
「母方の祖父の名前」という家族以外
知りえない項目があったので、迷わず
それを秘密の質問の答えにしたのだ。
私の母は元々浅草のチャキチャキ
江戸っ子の大金持ちのお嬢。
七人兄弟の三番目という
ポールポジションを狙える位置。
祖父は手広く商売をしていたが
戦争を機に子供たちの疎開先の
群馬県に移り住み、所有していた
土地で畑とクリーニング屋を営む
ことになる。
リーゼントにおっさんシャツと
腹巻を巻き、腹巻の中に何故か
札束がびっしり。
幼少の頃、金欲しさ故…必要以上に
爺様にマッサージをしていたのを
今でも覚えている。
その頃にはすでに…マッサージが
金になることを知っていた私。
あれが、商業的な整体師への道の
初めだったのかも知れない。
そんな祖父の趣味は「狩猟」という
リアルモンハンな男。
群馬の実家には、キジや鷲なんかの
剥製がうじゃうじゃ。
家の4階のショウケースみたいなのに
猟銃が十数本並んでいたのを幼心に
「かっけーなー」と思っていた。
僕の銃好きの原点はここだったのだろう。
そんなこんなで、地域に貢献することを
惜しまなかった祖父は、地元の民衆からは
「群馬の水戸黄門」と呼ばれていたらしい。
8トラのカラオケが主流だった時代に
レーザーディスク・カラオケを完備し
近所の爺さん婆さんを集めていつも
カラオケ大会をやっていた。
お爺専用の金のマイクが頭から離れない。
そんな祖父は長身で恰好良く、気前もいい
ときている。しかも、怒られた記憶がなく
爺様はいつも笑っていた。
数十年前に他界した爺様は、僕にとっては
憧れのおじいちゃん。
そんな祖父の名前は「神山○○郎」
(※秘密の質問の答えなので書けないが…)
その名を質問の答えに設定した次の日に
予想だにしないその「事件」は起こった。
その事件とは…
祖父が僕に伝えたかったこととは…
その真意を知った瞬間のことを思い出すと
今も鳥肌が立っちゃう事実とは…
つづく
