彼女が初めてうちのサロンに来られた
のは…2012年秋、うちが開業してから
約1年半ほどたった頃。
米国の西海岸でアパレルの買い付けを
されている知り合いの社長が共通の知人
だったというご縁があり、たまたま僕の
ブログを見て、軽い気持ちで予約をした
ということだった。
彼女とその社長は昔のサーフィン仲間で
僕と社長はハーレー・ダビッドソン関係
の繋がり。白髪のロン毛でアクティブな
イケてるおじさんだった。
そんな彼女だから見た目は運動が得意で
活動的な感じだったのだが、中身は…
ひとことで言えば「真面目な小心者」。
それも単に大人しいという感じではなく
見た目ではわからないが、誰とでも心に
壁を作ってしまうトラウマを抱えている
様な感じだった。
最初、初対面の僕に対して例に違わず
といったところだったのだが、そこは
ちょこっとスピなカウンセラーとして
クライアントの「心の荷物」をおろし
軽くしてあげるのが僕の仕事。
彼女の心の鎧の隙間から聞こえる声を
繋ぎ合わせていくと…彼女が心に抱え
ている問題の輪郭が見えてきた。
そもそも、大変に真面目で、人の見て
いないところでも決して手を抜かずに
きっちりするタイプ。
頭も賢くて、人の気持ちを理解できる
だけに、仕事の処理能力が高く、職場
では自然に周囲から頼られて、期待に
応える為に無理をしてでも結果を出す。
上の人から目をかけられる分、嫉妬を
受けたりすることで人間関係バランス
を崩しやすく、結果、上手く行かない
時に誰かを恨むよりも、自己肯定感を
失くしていくという経験を何度かして
きたようだ。
しかも、生まれながらに心の優しい人。
自分がどんな目にあっても言い返すより
我慢をすれば…自分以外誰も傷付かない
と思ってしまう。
人によっては簡単に「言い返せばいい」
という者もいるが、彼女の場合は…
前世の経験が色濃く影響していた。
彼女の心根の優しい部分はどんな時代
であっても変わりなくただ誠実に生き
ていたのだが、国や時代が変われば
そうもいかない場合がある。
人を信じて裏切られる恐怖が、今世の
彼女の生き方に影響を及ぼしていたの
だろう。
彼女があまりショックを受けない様に
もう少しだけ柔らかく話をしたのだが
彼女なりに感じた「何か」が涙となり
その頬を伝った。
その時…
こんな彼女の意外な「心の声」が
聞こえてきたのだった。
つづく
