母娘の絆【第7話】 | 【大阪・梅田】ねこ店主のひとりごと

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ねこ店主のおばかさんでちょっと不思議なひとりごと。

 

「お母さんから執拗に心配される事で

もしかして…自分は母に心配をかけている

ダメな娘なのかな?って思ってたのなら…

 

 

それは、あなたがダメな娘だからじゃないよ。

 

 

僕の母は、もう50歳も過ぎる息子の家に電話

をしてきて、こんなことを言う。

 

 

「あんた…お米あるか?」って(笑)

 

 

 

笑えるけれど、母にとってはいくつになっても

子供は子供。いくつになっても母という生き物

は子供を心配するのですよ。

 

 

僕が若い頃なら、もし米がなくても…

「あるからいらん。」と吐き捨てていたかも

知れないが、今は嫁さんがこういう。

 

「いやぁ~ちょうど無くなるとこやねん。

お義母さんお米助かります~」

 

例え、まだお米があっても彼女がこう言う

のは…僕の両親が孫に会いたいと思う

気持ちを汲んであげたいと思ってくれて

いるから。

 

 

そんな親を思う気持ちを素直に出せる様に

なるには、それなりの時間や自己の成長が

必要なのかも知れない。

 

 

 

 

 

 

 

そして、彼女に話を続けた。

 

 

「だから、あなたは償いの様な思いで

お母さんの神社仏閣めぐりに付き合って

いたんやね。

 

だったら、お母さんに今の気持ちを正直

に伝えてみたらどうかな?

 

 

今まで上手に言えなかった思いを…。」

 

 

 

母親は「?」と言う感じだったのだが

僕はゆっくり頷く。

 

 

 

 

 

彼女は、すこしづつ思いの丈を

話し始めた。

 

 

 

 

 

 

今までの母親に対する思い。

自分がしてきたこと。

 

 

そして…

 

 

これからしたいこと。

 

 

 

 

 

「実は…母が心配なので、実家に帰り

一緒に暮らそうか、と。」

 

 

それなりに歳をとった母の為に出来る事

を考えているのだと彼女は告げた。

 

 

 

 

 

 

目尻を押さえた母親の頬に見えた

光るモノはまさに…「娘への想い」だった。

 

 

 

 

 

 

 

時に近すぎて…

見えないモノ、聞こえないコエ。

 

愛するが故に、上手に関わる事が

出来なかったり、必要以上に心配

をしたり…突き放してみたり。

 

 

それでも、そこには「変わらぬ想い」

があって、いつか理解し合える日を

信じている。

 

 

ただ、忘れてはならないのは…

時間は有限であること。

 

 

数十年も親子が共に過ごせる動物

はこの世に「人間」だけ。

 

 

だからこそ、先送りにしてはいけない

事がたくさんあることを忘れては

ならないのかも知れない。

 

 

 

 

 

 

母親には、娘の思いを…

娘には母の思いを彼等の代わりに

伝え、僕は最後にこう言った。

 

例え…親子でも夫婦でもちゃんと

言葉や態度にして、伝える努力をしな

ければ「伝わらない」のだということ。

 

そして…

 

いつだって遅くなんてないから

もう一度、失くした時間を取り戻す様に

沢山二人で話をして下さいね…と。

 

 

 

 

 

話のあと、娘さんの整体施術を終え、帰りの

支度をしている時に、お母さんに明日は何処

へ行かれる予定かを聞くと…

 

「娘と二人、大阪の住吉大社に参ります。」

 

と答えられたので、住吉大社にある場所に

​​​​​垣内の玉砂利の中から「五」「大」「力」と

書かれた3つの小石を探して、それをお守り

にすると良いという話をしてあげた。

 

 

お二人は深々と頭を下げて、この事務所を

後にしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの母娘がセッションに訪れてから

数週間ほど経ったころ…

広島のお母さんから荷物が届いた。

 

荷をほどくと、「あるもの」と共に

 

お手紙が添えられていたのだった。

 

 

 

 

 

その「あるもの」…とは?

 

 

 

そして、その手紙の内容とは?

 

 

 

 

つづく