声を大にして言えないが、私の英語は、クソである。
2年半も、NYに住んでいて、情けない話ではあるが、住んでるだけじゃ、英語はペラペラにはなれん。
特に、NYCは 英語なくしても生きて行けてしまう街だから・・・と、
街に責任転嫁するいやらしい自分。
私を含め、英語を 話せない人が多いのは事実な、NYC。
「人種の坩堝」 がアダとなる。
私は、勘違いドラマーである事を、前に暴露したが、( えせドラマー 参照アレ。) 地道な努力で、本日も リハーサルスタジオへ、足げく通う。
地下鉄で 2駅先の終点で下車、徒歩7分。
地下鉄を待っていると、一人の中年おじさんが、
「フィニッシュ? フィニィッシュ?」 と、終点駅方向を指差している。
「???」 と思ったが、すぐに、終点駅は向こうか?と聞きたいのであろうと、察した。
「フィニッシュ」って・・・最終駅、「ラスト ストップ」 のこと言いたいのか? 一応確認で聞いてみる。
「最終駅に行きたいのよね、アナタ?」 と尋ねる私の言葉とかぶって・・・
「No English.」 と私から離れる。
(先に聞いてきたの そっちなのに・・・)
英語が出来ないという同じキズを持ったモノ同士、 アンタの痛みは十分わかるけど・・・
電車がやって来た。
寄りによって、その車両には、私と そのおじさん、そして向かいに おばさんの3人。
おじさんは、電車に乗り込んでも ソワソワ している。
おじさんが、また近づいてきた。 (今度は何だ?)
「What time?」 時間を知りたがっている。
「Twelve forty」 (12時40分です。)
「アッアッアッ・・・」
おじさん、クビを横にフリ、分からない(言ってる事が) とジェスチャーで訴える。
エッ・・・・!?
「トエルブ フォーティー」 英語だけど、数字だしさ・・・(汗)
「No English, No English.」 また、私から離れてゆく・・・
おじさん、向かいのオバサンに、「What time?」
「Twelve forty よっ!」 (さっき、その お姉さんが言ってたじゃない!)
おじさん、12時40分なんだから、「Twelve forty」 としか、答えようがないんだよ。
おじさん、おばさんに、「No English」 と言い続け、ジェスチャーで、時計を見せてくれと、せがんでいる。
やっと、時間を把握できた模様。
「Oh! No! 」 その No は、もう こんな時間か!? らしい。
おじさん、英語出来ないと、自分から近寄ってきておきながら、私から 2度も離れていったくせに、また私に、
「I was worked. Twelve. late. late.」 と・・・
察する所、12時から仕事だったようだが、遅れてしまったと、私に、おどけて嘆いているらしい。
でも、おじさん、英語の文法がメチャメチャよ。
「過去形」なんだか、「受身形」なんだか、 「遅れた」、「働く」、もう、 ごっちゃ、それでも、「Twelve」 は、さすがに覚えたんだね。
英語を話せない人の気持ち、そして、わけのわからない英語を話される者の気持ちも、何となく気づく・・・
おじさんは、「Finish, と No English」、 後はジェスチャーで、ここNYCに生きている。
リハーサルスタジオにて、 本物のアメリカ人が、(しかもミュージシャンは、多少ガラが悪い。) ウヨウヨいる中。
カッコいい 受付の お兄ちゃんに、「調子どう? 部屋、入っていいよ。」 と 接客されても、 「Good. と Thank you.」 しか言えない私。
「Finish, と No English.」 と、大差ないよね・・・。
今日も、シンバルは、割れていて・・・・胸に突き刺さる。
