これまで、4回に分けて、バイリンガル話者の反抗期について書いたのですが、最初に書いたように、我が子は10歳で、まだいわゆる「思春期の反抗期」には達していないようです。

ただ、2−3歳のアメリカで言う「Terrible Twos」(魔の2歳)を「第一次反抗期」と呼ぶのなら、私は娘のかなり激しい反抗期を経験しました。(その頃の娘の様子を書いた記事はこちら

 

あの時も、そういえば、保育園(デイケアセンター)の同じ年のお母さんと集まると2歳になる前から、他のお母さんたちは自分の子供の「Terrible Twos」(魔の2歳)ぶりを話していました。そんな時 私は「うちの子はそういうのないな〜。よく泣くけど、よく笑うし、言葉はほとんど話さないけど身ぶり手ぶりで意思疎通ができるし...」と思っていたものでした。

それが、だんだんと保育園(デイケアセンター)で他の子をつねったとか、ぶったとか、他の子と一緒に遊べないとか、先生の指示を聞かない、などの問題行動が出てきました。それは3歳から6歳くらいまで続いたと思います。

 

今、思うと娘が攻撃した子は、ほとんどが自分と違う人種で、自分よりずっと大きく成長の早い男の子でした。おそらく彼女はそういう子たちが怖くて自衛本能から、近くに来ると逃げたり、逃げられないと暴力をふるって近くに来ないようにしていたんじゃないかと思います。当時、動物園が好きで、年間パスを買ってよく行っていたんですが、そこでも知らない子が近づいてくると強く押したり、公共のものを自分だけで使って他の子が使おうとすると怒ったりしていました。なぜかその現象は動物園で必ず起こるので、私と夫は「動物園は『鬼門』だから行くのをやめよう。」と話したこともありました。

 

先日、同じ大学の心理学の先生からもらったいくつかの論文を読んでいたら「子供の防衛本能が幼少期には他人への暴力にあらわれる」という事例を見つけました。また防衛本能が強い子供は「こわいものを見た直後、こわい人が近くにいる場合にそこから逃げた先で、暴力的行動に出ることがある」とも書かれていました。さらに「子供は親の行動を感知して、親が緊張している場面、親が不安に思っている場所で、問題行動を起こすことが多い」と記述されていました。

 

そこで、気づいたのが、我が子は私の「緊張感」を本能的に感じ取って、あのような態度を取り続けていたのじゃないかということです。特に娘は、私の仕事が忙しい時、遠くに出張に行っている時に、よく暴れて先生に叱られていました。そして一時期は、そういう娘の行動を先生から聞かされるのが嫌で、夫にデイケアセンターに迎えに行ってもらったりしていました。今よりずっと長時間、預けられていたのです。

私は根っからの怖がりで、車の運転も苦手だし、運動神経が悪くて若くないから、いつも「自分の子供が道路に飛び出しても追いつけない」という心配をして、子供の手をぎゅっと強く握っていました。「人ごみで迷子になって見つからなかったらどうしよう」と思うと動物園に行ってもまったく楽しんでいませんでした。

 

私が子供の行動を案じて緊張する→子供は私の緊張を感じ取って不安になる→子供は防衛本能が働き、暴力的になる→暴力的になる子供を見て、私は不安になりさらに緊張する....という悪循環が続いていたのでした。

 

これはバイリンガルの子供だから特に強いということはないと思いますが、海外で子育てをしている親は、日常生活でもかなりのストレスと不安を感じていることが多いので、子供に親の緊張感が伝わることが多いかもしれません。

 

今、あの頃に帰れたら、もっと娘と一緒にいる時間を増やして、言葉でわかっていてもいなくても「ママは仕事が終わったらすぐ来るから、それまで待っていてね。」と言って「今日は何をしでかしたかな?」と不安げな顔でお迎えに行くのではなく「少しでも早く会いにきたよ。」という態度で迎えに行って、安心させてあげたい、と思いました。

 

さて、我が子に第2次反抗期はくるのでしょうか。

 

バイリンガル子育て 反抗期 1
バイリンガル子育て 反抗期 2

バイリンガル子育て 反抗期 3

バイリンガル子育て 反抗期4

 

 

 

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