2024年6月前半に福島と栃木の温泉を一人旅したシリーズ、その10。
泊まった岩瀬湯本温泉エリアのお話はこれが最後。
まずは恒例のここまで行程リンク集を。
これまでにも触れたように、宿泊した岩瀬湯本温泉「源泉亭 湯口屋」ではチェックイン当初にお風呂のお湯がほとんど溜まっておらず、若女将が「よかったら目の前の共同浴場のお風呂を先に入ってください」と提案を受け、もちろん二つ返事で入らせてもらうことにしたのが今回のお話![]()
普段は立寄りできないこちら、以前は岩瀬湯本温泉の宿に泊まれば入浴できるという仕切りだったみたいだけれども、それが継続されていたかどうか不明のまま予約したんですよ。
コロナ禍を通じて全国的に共同浴場の開放がずいぶん減ってしまい、湯口屋は日帰り入浴自体もやらなくなって久しい状況。
実はダメ元で掛け合うつもりだったのが、宿側からお墨付きをいただいたことに![]()
まあ意外に、泊まって尋ねてみたら普通に共同もどうぞという仕切りに戻っているのかもしれないけれども(ご自分でご確認ください)。
共同浴場の名前は「おもで湯」。
この「おもで」というのは「表(おもて)」が訛ってそうなったとどこかで読んだことがあるけれども未確認。
岩瀬湯本温泉 湯本共同浴場 おもで湯
だいたい16時半頃に到着。
入口は施錠されておらず、オープンな状況。
入口の脇には足湯があった。
これはおそらく地元の人でなくても使用できるのでは。
同じ源泉だろうからスルーで。
そして入口ドアにはこの貼り紙。
しっかりジモ専を謳っており、無断で勝手に入ってはいけません!
では許可を得た状況で中へ。
男女別に内湯が1つずつ。
地元の人が入っていたら若女将に言われたように説明して入浴させてもらうつもりだったけれども、結果的に終始独り占め![]()
ではありがたくお湯をいただきましょう。
湯本地区の住人の方、ありがとうございます。
壁一杯の浴槽は3人ぐらいの規模。
浴室内には魅惑の焦げ硫黄臭が漂っている![]()
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天井は高く、しっかり湯気抜きあり。
洗い場は2か所。
シャンプー類はもちろん設置してない状況。
こちら側↓はシャワー付きカランが2セット。どうやっても足が写り込んでしまった(^^;
そして入口を挟んで逆側に1セット。
これらのカランとシャワーから出るのは真湯、真水。
それとは別に源泉が出っぱなしのカランがあるんですよ。
常時桶にドバドバ投入されている状況![]()
この源泉の温度を測ってみると。。。
46.6度と熱く、そのままかけ湯をするとアチチチとなるので注意。
ではその源泉のお話。
沈着があって写真では色味がわかりにくいけれども、ほぼ無色透明~ごく僅かにささ濁りの湯は、源泉名が「湯本共同温泉」。
源泉亭湯口屋で使用されている源泉とは違うんです![]()
すぐ前にあるのに使用源泉が違うなんて、たまりませんねぇ![]()
でこちらの湯は源泉温度48.6度、pH6.7のナトリウム・カルシウム-塩化物泉。
成分総計は古い方(平成5年)の分析書にしかなく、新しい方(平成16年)では溶存物質(ガス性のものを除く)が2.312g/kg。
その溶存ガスは51.0mgなので、成分総計は2.363g/kgになるのかな。
数値的には湯口屋の自家源泉「湯本(内湯)温泉」とはかなり似ております。
そりゃそうでしょう、目の前なんだから。
でもぱっと見はかなり違う源泉に見えるのが面白い!
そしてこちらも自然湧出。湧出量は17リットル/分。
もちろん完全かけ流しで使用。
それにしても湯口屋さんの浴槽では確認できなかった、赤茶黒色の沈着しっかりな感じがかなり特徴的。
浴槽の温度を測ってみると。。。
42.6度とちょい熱め適温。共同湯としてはとても入りやすい極上温度![]()
源泉の成分数値を簡単に抜粋。
なお分析書が平成16年とやや古かったので、そのつもりでお読みください。湯口屋さんの源泉も同じ年だったけれども。
陽イオンはナトリウムが545mg、カルシウムが206mg。以下カリウム21mg、リチウム1.4mg、マグネシウム0.67mg、総鉄0.64mg、アルミニウム0.05mg。
陰イオンは塩化物が951mg、硫酸が207mg、炭酸水素が122mg。以下フッ素4.1mg、臭素2.4mg、ヨウ素0.57mg、硫化水素0.5mg以下、炭酸0.04mg。
非乖離成分はメタケイ酸が129mg、メタホウ酸が122mg。
溶存ガスは遊離二酸化炭素が51.0mg、遊離硫化水素が0.5mg以下。
やはり湯口屋さんの源泉と非常によく似ている構成。
顕著な沈着に結び付きそうな違いを探すとこちらにはマグネシウムが入っているものの、0.67mgだとそんなに影響が出なさそうに思えつつ、よくわかりません(^^;
改めて、魅惑の焦げ硫黄臭![]()
淡いタマゴ味と淡いダシ味、淡い塩味。
どれも淡いながら素晴らしいバランスの風味。
多くはない湧出量ながら、この規模の浴槽ならしっかり投入で素晴らしい鮮度と絶妙な温度が実現できるんですねぇ。
湯口の温度を測ってみると。。。
47.3度とやはり湧出時の温度をあまり変わらない。
包み込むようなスベスベ感がしっかり![]()
まことに素晴らしいお湯がいただけ、湯本地区の方には本当に感謝です![]()
この集落には営業している宿以外にもう1湯入れたかもしれない浴場があったみたいだったけれども、それはまたいつか機会があれば。
次はさて、宿をチェックアウトした後は移動ついでにまた湯野上の方へ。
岩瀬湯本温泉 湯本共同浴場 おもで湯
福島県岩瀬郡天栄村大字湯本字居平18
基本は湯本集落の住民以外入浴不可
<源泉名:湯本共同温泉>
ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(低張性・中性・高温泉)
48.6度
pH6.7
溶存物質(ガス性のものを除く) 2.312g/kg
17リットル/分(自然湧出)
ほぼ無色透明~微々ささ濁り
焦げ硫黄臭あり
淡タマゴ味、淡ダシ味、淡塩味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
完全かけ流し
2024年6月入湯
※数値はH16の分析表より























