2019年9月、湯友との東日本湯めぐり旅の3日目。
山形県寒河江市の寒河江温泉「賀原屋旅館」で寝起きの湯をいただいた後、新寒河江温泉「寒河江市市民浴場」に立寄り、最上郡に移動。
満沢温泉で野湯を楽しんだ後は山形県を後にした。
ここからぐる~っと回って宮城県の栗駒山麓エリアを目指す。
これが遠い。でも行く。
2008年6月に発生した岩手宮城内陸地震によって建物・人命とも甚大な被害を受けた駒の湯温泉。
紆余曲折を経て2015年の10月に日帰り温泉施設として復活。
ようやく来ることができた。
同じ災害で被害を受けたやはり栗駒の湯浜温泉「三浦旅館」はいち早く2012年8月に復活し、ぼくも同年10月に行けたのに、駒の湯の方は時間がかかってしまった。
なお駒の湯を名乗る温泉がいくつかあるため、表題では栗駒の駒の湯温泉とさせていただいた。
栗駒 駒の湯温泉
満沢温泉からは2時間以上かかった。
到着は11時40分頃。
営業時間は10時~17時。
水曜と第2・第4木曜が定休。
さらに冬季休業となるので注意。
玄関から受付までは狭いが、復活の熱量を感じる雰囲気だ![]()
入浴料は1回につき500円。
ちょうど昼時だったので、入浴+そばセット、1000円にした。
まずは先に入浴から。
その前にこちらをご覧いただきたい。
開湯が400年前なので、今後また400年は続ける意志を感じる。
協力のできる方、よろしくご検討を![]()
湯小屋は別棟となり、男女別にも棟がわかれている。
終始我々だけで貸切状態で入れた。
まだ新しい木材の香りもする温かい雰囲気の湯小屋だ。
では浴場内へ。
3~4人ぐらいまでのシンプルな浴槽。
木の浴槽なのは泉質を考えてのこともあるだろう。
窓からの景色が美しい。
露天風呂ではないがこの森を見ながらの入浴は気分がよかった。
白っぽく見えるのは沈殿した湯の花で、源泉自体は無色透明。
源泉名「駒の湯4号泉・駒の湯5号泉混合泉」は源泉温度36.4度、pH4.4の含硫黄-カルシウム-硫酸塩泉(硫化水素型)。
蒸発残留物は1.762g/kg、溶存物質総量(ガス成分を除く)は1.6658g/kg。
総硫黄は7mg弱、カルシウムは405.2mg、硫酸イオンは1142mg。
他に目立つ数値だと遊離二酸化炭素の136.3mgぐらいか。
ただし炭酸ガス的なものは感知できなかった。
自然湧出で138.9リットル/分の湧出量がある。
この源泉を加温ももちろん加水も無しで、完全かけ流しにて使用。
十分な湧出量もあり温度も高くはないため、しっかり投入でご覧のドバドバなオーバーフロー![]()
もちろん塩素消毒などもなく、浴槽も小さめなので常に極めて新鮮な状態で入浴できる。
洗い場は水と湯のカランセットが2つ。
湯は明記の通り、そのまま源泉が出る。
それにしても湯面が常に暴れているほどの源泉投入が頼もしい。
僅かに焦げ臭があり、淡いコク硫黄臭~タマゴ臭がある。
淡い酸味、ほろ苦味があるが味わいは薄め。
弱い収斂味も感じた。
湯口が覆われているのは、硫化水素ガスを排気させるファンが取り付けられているからである。
これはわりと最近になってから設置されたようだ。
不感温度だが投入が激しいためにわりと温かく感じた。
浴感はスベキシ。
溶き卵状の湯の花が多数舞っているのもよい雰囲気![]()
ちょっと色味が違う湯友との写真も。
良い湯の復活、めでたい![]()
歴史ある極上の新鮮なドバドバ硫黄泉を存分に堪能した後は、食事処へ。
カウンター、テーブルなど意外に広い。
さらに座敷もあった。
ぼくらは座敷へ。
注文はもう決まっているがメニューを。
入浴して蕎麦を食べてまた入浴したい人は、2時間コースとなる。
蕎麦がくるまで、女将さんらしき女性が資料をたくさん持ってきて、栗駒山界隈の観光情報や、駒の湯のこれまでの経緯などいろいろと説明してくださった。
源泉を守り抜く覚悟と志を共有して集う人の情熱に支えられていることがよく伝わってきた。
限定10食(平日)の蕎麦が到着![]()
漬物とオヤツも付いてる。
その蕎麦は十割とのこと。
北海道幌加内産と山形産のそば粉を使用しているそうな。
最近は十割でもこんな滑らかな蕎麦ができるのか~。
コシもなかなかあり、美味しい。
ピンボケ失礼。
つゆは江戸前みたいに濃い。
半分ぐらい漬けてズズっと啜ってちょうどよかった。
湯浜温泉「三浦旅館」のときのように、入湯証明書をいただいた。
あちらは通し番号が付いていたが、こちらはカードのみ。
もうずいぶんの方が復活後に訪れたことであろう。
2020年度の営業も盛況であることを祈りたい。
駒の湯温泉
宮城県栗原市栗駒沼倉耕英88
0228-46-2110
090-8781-9685
入浴料 500円
入浴+蕎麦セット 1000円
営業時間 10:00~17:00
(冬期休業・水曜日および第2・4木曜日定休)
<源泉名:駒の湯4号泉・駒の湯5号泉混合泉>
含硫黄-カルシウム-硫酸塩泉(硫化水素型) (低張性・弱酸性・温泉)
36.4℃
pH4.4
蒸発残留物 1.762g/kg
溶存物質総量(ガス性のものを除く) 1.6658g/kg
自然湧出 138.9リットル/分
無色透明
微焦げ、淡コク硫黄~タマゴ臭あり
淡酸味、ほろ苦味あり
弱収斂味あり
スベキシ感あり
溶き卵状の湯の花多数
完全かけ流し
2019年9月入湯
※数値はH22の分析書より



























