ちょっと間が空いてしまったが、2018年12月の長野の湯シリーズの続き。
「あすか」で食事後に向かったのは鹿教湯温泉と共に丸子温泉郷に数えられる霊泉寺温泉。
開湯伝説によると968年に霊泉寺が建立された際に寺から湧き出たらしいが、実際のところは古い資料が焼失してしまっていて分からないらしい。
現在営業している旅館は数軒ぐらいであろうか。
ひときわ長閑な温泉街である。
写真↑の左側にある共同浴場には7年ぐらい前に訪れている。
今回は共同浴場の逆側に並ぶ宿から、立寄りできそうと思ったところに飛び込みで入浴を乞うてみた。
それが中屋旅館。
江戸時代に創業した歴史のある宿。
時刻にして13時45分ぐらい。
玄関を開けて声をかけると女将さんが出てきてくれた。
家族風呂だったら湯は張っているが、加温をしておらずぬるいので30分ぐらい待ってもらえれば適温にするとのこと。
いやいやいやいや、加温は不要です。そのまま非加熱で入らせてくださいと要望し
、入浴はOKとなった。
霊泉寺温泉 中屋旅館
というわけで、立寄り可能時間は要確認。
館内は明るく玄関周りは広い造り。
昭和なブラウン管のTVがしっかり馴染んでいる。
立寄り入浴料は500円。
なお男女別の大浴場は今回入ることはできなかった。
玄関から左側に進む。
廊下をしばらく行くと右側に家族風呂。
その名は「笹舟の湯」。
霊泉寺温泉を愛した文豪の武者小路実篤が命名したそうだ。
ということは実篤が入ったのと同じ浴槽がまだあるということだろうか。
脱衣所は狭い。
基本は一人分、無理して二人分か。
浴場も非常に小さなものであった。
そして笹舟といえばそのままの形のユニークなタイル浴槽も一人分。
このこじんまり感が何とも落ち着く。
ぼくはすでに気に入った![]()
洗い場も極小サイズ。
シャワーはあるが、カランは水道のみ。
シャワーの湯チェックは忘れてしまった。
家族風呂に分析表の掲示がなかったため湯の詳細は不明。
自家源泉なのか、共同浴場と同じ源泉なのかも確認を忘れた。
こちらの湯は非加熱で35~6度とほぼ不感温度。
共同浴場の湯は源泉温度が43度強だったので、違う源泉かもしれない。
少し調べたら、分析の年によって弱アルカリ性の単純温泉だったり、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉となったり。
つまり成分総計は1g前後、pHが8.2~8.3ぐらいの湯である。
湯は無色透明で、前述通り完全かけ流し。
オーバーフローはざんざんとあり、常に新鮮な湯がしっかり満たされている。
また床の穴からも源泉が溢れ出る構造になっており、浴槽が満ちると自動的に床もヒタヒタとなる![]()
そして浴槽に身を沈めるとあっという間に床は洪水状態。
ああ、贅沢な瞬間![]()
湯口は舟の舳先だ。
ほぼ無臭で、石膏のような淡い甘味を感じた。
12月なので外気は10度以下、さすがに不感温度だと温まるという感じではないが、源泉そのままの貴重な状況をしっかりと味わう。
スベスベ感があった。
暖かい時期だとこの温度がもっとたまらなく感じるだろう。
そして次も非加熱ぬるめの湯へと向かった。
霊泉寺温泉 中屋旅館
長野県上田市平井2514
0268-44-2216
立寄り入浴料 500円
立寄り可能時間 要確認
<源泉名:霊泉寺温泉?>
単純温泉、またはカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉(低張性・弱アルカリ性・温泉)
浴槽で35~6度
pH8.2~8.3ぐらい
成分総計 1g/kg前後
無色透明
ほぼ無臭
石膏系の淡甘味あり
スベスベ感あり
完全かけ流し(通常冬季は加温)
2018年12月入湯



















