南紀方面へ行く前にぜひ立寄っておきたい湯があったのだ。
この湯旅を企画している最中に飛び込んできたのが、神戸の湊山温泉が廃業するというニュース

阪神間の名湯の一つに数えられる湊山温泉、ブログを始める前に入湯済ではあるが、何としてでも惜別入湯もしておきたい。
しかも予定では我々が関西入りする日が営業の最終日である。
さらに到着は夜になるので、兵庫の湯友とも合流し、こうなれば閉店まで粘ってラスト客になろう。
そんなドラマチックな計画だったのだが・・・

到着しても、この日で終わりという悲壮感はない。
お客もそれなりにいるが、ファンが押しかけてきている状態でもない。
まあ理由は湯ヲタの皆さんならご存じであろう
湊山温泉

ぎりぎり土壇場で逆転、出資者が出て運営が継続されることになったのだ
こんな名湯、ぼくだって資産がうなるほどあれば手を差し伸べていたぞ。
そういうわけで、ラスト客計画は消えたものの、結果的には嬉しい顛末
ではいざ、館内へ~

入浴料は680円と、温泉銭湯仕様ではない。
キビシイ経営の中でぎりぎりの料金設定だったらしい。

再開が決定し、ゆかりの平清盛にちなんだキャンペーンまで
お、ヘアスタイルはかなり近いのだが…ああ日が合わない(^_^;)
休憩エリアには撮影のカメラが。
そういえば、なんか撮影していたな…やはり廃業が一転して運営継続となったからか。

来店したのは22時頃。
営業は22時半までなので、営業継続が決まった中、それほどの客数ではなかった。
では浴場へ。
この写真↑は閉店間際、誰もいなくなってからの撮影。
メイン浴槽は.楕円型で、真ん中で区切られている。
さらにその奥に熱めに加温した浴槽があり、写真に写ってない手前に魅惑の源泉まんま浴槽がある

シャワー完備の洗い場にはシャンプー・ソープも備え付けられている。
かけ湯エリアのようになっているところも源泉槽だ。
かけ湯っぽいが入口にはなく、奥の方にある。
思わず入ってしまいたくなるが、入ってはいけない…いやここに入らなくても先述したように、しっかり源泉まんまに浸かれる浴槽があるから大丈夫なのだ…それは後程。
飲用不適となっているが、以前来たときは飲用可で、コップも置いてあったっけ。
メインの加温浴槽は循環併用と思われたため、あまり積極的に撮影してないし、メモも残してない。

真ん中の仕切りを境に湯の色が違うのは、温度差だったか深さの差だったか…スミマセン、メモがないっす(^_^;)
ただし真ん中の蛇口からは・・・

源泉まんまが出た~
詳細は源泉浴槽のところで。
一番奥にあるのが熱めに加温した浴槽。
44度ほどのなかなかの熱めだったが、源泉浴槽が源泉そのままの26.8度のため、貴重な加温浴槽だ。
それではメインディッシュと言うべき、源泉そのままの浴槽へ。

サイズはぎりぎり2人が入れるぐらいの大きさ。
それだけ小さいのに、湯口が2つもあるのだ。
右奥の塩ビ管湯口は基本的に常に源泉が注がれている。

源泉「湊山温泉」は先述の通り、源泉温度26.8度。
pH6.33のナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物泉。
成分総計は1.58g/kgである。
もう一つの真ん中湯口はサイフォン式。
常に出ているわけではなく、人が入って湯が減ったら自動的に足されるのだ。
湯は灰茶色にささ濁っている。
金気臭とタマゴ臭がある。
鉄味とタマゴ味、そして淡いが炭酸味も感じられる。
ちなみに鉄イオンは1.63mg、遊離二酸化炭素は422mg。
茶色の湯の花がある。
そして浴槽周りには赤茶色の沈着がしっかり。

炭酸水素イオンが538mgある炭酸水素塩温泉だが、スベスベ感よりかはキシキシ感を感じた。
それでも泡付きがあり、新鮮な源泉を楽しめた
湧出量は掘削自噴で150リットル/分だが、以前訪れた2009年時にあった分析表では290リットル/分もあり、湧出量の減りが気になる…とはいえ1施設で賄うには今でも十分な量ではあるが。
とにかくこの名湯が残されたのは嬉しい。
近くにあった天王温泉がなくなって久しいだけあり、阪神間のマスト湯の一つとして、末永くあり続けてほしい。
湊山温泉








