海から少しだけ内陸へ入ったところにある寺泊の温泉宿へ向かった。
源泉を2つ持つ旅館。
立寄り入浴もやってるとのことで、訪れた。
寺泊温泉 「北新館」

立寄り入浴料は600円。
源泉が2つあると思えば、リーズナブルである

大正12年の創業とのことだが、建物は新しめで、ロビーも広々していた。
なかなかの規模の宿だ。

キレイに整えられた廊下を浴場へと進む。
館内は予想以上に広く、途中でホールのようになっていた。

男女別で、それぞれ2つの源泉の浴槽がある。
男湯の浴槽配置はこんな感じだ。

2つの源泉「年友一号泉」と「年友二号泉」については後述。
↑の図の真ん中の仕切りは、こんな感じ↓なのである。
注がれる源泉は正式名「年友1号井」。
源泉温度15.2度、pH7.7のナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉。
成分総計は1.189g/kg。

加温・循環をしているが、オーバーフローもある。
クリーム色の沈着があちらこちらに見受けられる。
湯の色は無色透明。
敷地内の地下2mから湧出しており、以前は硫黄泉だったらしいが最近泉質が変わったとのこと。
残念ながら消毒の塩素臭がかなりあり、源泉自体の風味はよくわからない。
味わいも塩素味といった感じだ。

炭酸水素塩泉らしく、スベスベ感はあった。
浴場の洗い場はこの年友1号エリアの方にある。
シャワー付きで5人分だ。
では年友2号泉の浴槽の方へ。
ご覧の通り、全く異なった源泉である。
使用源泉は正式名「年友2号井」。
源泉温度33度のナトリウム-塩化物強塩温泉を源泉そのままに投入しつつ、加温した湯も投入して浴槽の温度を36度程度に上げている。
pHは7.5。
1000m掘削し自噴。
湧出量は27.5リットル/分。
千枚畳状態の赤茶がかったクリーム色の析出物が素晴らしい
成分総計は22.300g/kgの高張性。
真湯が加えられているが、かけ流し使用。
オーバーフローもなかなかの量だ。
源泉は無色透明。
僅かなアブラ臭と粘土臭がある。
苦味を伴った強い塩味があり、エグ味もしっかり。
味わいにもごく僅かにアブラ味もあった。
湯口に見えるように、赤黒い沈着がある。

こちらの塩ビ管から確か加温した真湯が注がれていたはずだが…記憶が確かでない(^_^;)
違っていたらごめんなさい。
いずれにせよぬるめにキープされており、源泉の状況にそれほ影響を及ぼしてなさそうである。
浴槽の湯の色は仄かに灰色がかった茶色にささ濁り状態。
茶色と黒の大きめ湯の花が多数舞っていた。

スベスベ感もしっかり感じられる。
数値的には炭酸水素イオンが2810mgと塩化物関係の次に目立つ。
遊離二酸化炭素が149mgあり、このあたりは析出物の形成に寄与しているのかも。
メタケイ酸は23.5mgと多くないが、メタホウ酸は137mgある。
1号の方は塩素が気になるが、こちらの2号ではほとんど感じられなかった。
夏とかはこの2号、源泉のままで提供してないのかなあ。
また1号も、かけ流しの源泉水風呂浴槽があれば、値打ちは数倍アップするだろう。
入浴後、敷地内を観察。

目に楽しい庭もあるが、湯ヲタとしてはやはり源泉関係を探してしまう
↑この凶悪な枡?浴槽?は、1号井であろうか…さすがにどうする気も起きないが(^^ゞ

こちら↑は2号井であろう。
共に敷地内で湧いているというのがよいではないか。
宿泊すると海の幸が並ぶ宿のようで、地元ではしっかりとした需要を賄っているようである。
もちろん日帰り600円でも2源泉はやはり値打ちあり~
寺泊温泉 「北新館」

















