※鶯宿温泉 「石塚旅館」は閉業しました
2015年4月の鶯宿温泉シリーズ、まだまだ続く。
「民宿 とちない」のところで3つの分かれ道の写真を出した。
この3つの道の左を行くと現れるのが、鶯宿温泉の中でもひときわ渋い佇まいをしている「石塚旅館」が見えてくる。
当初はこちらに宿泊する予定だった。
素泊まりがなんと一泊2000円で、しかも自炊可なためだ
電話で聞いたら+2000円で二食も付けられるとの情報。
だがしかし、ぼくの宿泊希望当日は母屋の工事をしていて、宿泊は受付てないとのことだった。
でも立寄りはできると言われたので、そうさせていただくと申し出た。

葉桜の合間に見える資材(廃材?)を見て納得。
佇まいは渋いが、建物の外側はリニューアルされている。
鶯宿温泉 「石塚旅館」

この飾り棚などが出迎えてくれる。
立寄り入浴料は200円と、宿泊料金に負けず安い

広めの廊下はリニューアルされており、長く広く、現役バリバリ湯治宿の趣がたっぷり。
工事で宿泊を断っているため女将と工事関係者以外の人の気配はない。

柱や窓枠に歴史の重みがしっかりあり、やっぱり泊まってみたい~

自炊室も広く、きれいに片づけられており、使い勝手も良さそうだ。
やはり完全に貸切状態でいただいた。
では浴場内へ。
おお、広い浴場に歴史を感じるタイル浴槽
無色透明の湯が美しく映える。
数人は入れる浴槽があるだけで、広い洗い場にはシャワーもカランもない。
水の蛇口が2つあるだけ。
1つには加水できるようにだろう、ホースが付けられているが、基本的には加水はされていない。

桶も椅子も縁に片づけられており、ひと際シンプルさが際立つ。
ここが湯治客で賑わうこともあるのだろう。
投じられている源泉は、鶯宿温泉の基本配湯泉、「杉の根の湯」。
これまでも「小枝旅館」「民宿とちない」など出てきたのでおさらいになるが、源泉温度57.9度、pH8.7のアルカリ性単純温泉。

こちらでも完全かけ流しにて使用されている。
投入量は多くはないものの、宿泊客もいなかったためか、極めて新鮮。
そして熱い…46度ぐらいあっただろう。
加水はしたくないので丁寧に湯揉みして入った。
湯口はシンプルで、塩ビ管が浴槽内に少しだけ突っ込まれた感じ。
この湯口の上は蓋がついたタンク状になっている。
失礼して状況を拝見。
バルブの開きで若干温度が調整できるであろう。
バルブから湯箱に落とされる源泉を直接味見させてもらった。

魅惑の焦げた硫黄臭がしっかり
芒硝泉っぽい香りも僅かに感じる。
タマゴ味がくっきりあり、仄かに塩味やダシ味もあって、実に美味しい
スベスベ感ももちろんある。
湯の花は同じ源泉の「小枝旅館」ほどではないが、確認できた。
同じ源泉でも浴槽投入に至る仕組みの違いでいろんな表情が出るものだ。
しっかり熱いだけに、湯の力を実に感じる。
さすがにかなりヘロヘロになった
さて、上の写真の左に見えるドア、女湯へのドアである。
女将さんにも他に客が居ないことを確認していたので、観察させてもらった。
これ↑はすでに女湯側から開けた図ですな

壁を挟んでシンメトリーな構造。
だが何故か女湯の方がより美しく感じた。

窓のあたりの構造、光の加減、そして椅子や桶のピンクの色合いからだろうか。
いずれにしても、これはやはり強烈に泊まって過ごしてみたい宿である。
自炊にするか、二食つけるか、迷うだろうな
鶯宿温泉 「石塚旅館」 ※鶯宿温泉 「石塚旅館」は閉業しました
岩手県岩手郡雫石町鶯宿第6地割15-1
019-695-2221
立寄り入浴料 200円
<源泉 : 鶯宿温泉 杉の根の湯 (混合泉)>
アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・高温泉)
57.9度
pH 8.7
成分総計 0.6446g/kg
湧出量 788リットル/分
無色透明
焦げ硫黄臭あり
微芒硝臭あり
しっかりとしたタマゴ味あり
微塩味、微ダシ味あり
湯の花あり
スベスベ感あり
完全かけ流し
2015年4月入湯
※数値はH16年の分析書より













