※鶯宿温泉 「長栄館」は2024年6月に閉業しました
自炊宿「かどや旅館」のすぐ先にあるのが、鶯宿温泉でも最も大きな規模になるのではないだろうか、「長栄館」である。

左の桜はそう、「かどや旅館」の部屋から見えた桜だ
鶯宿温泉 「長栄館」

宿も大きく、館内も豪華、風呂も多彩。
いつもより写真が多くなるけど、お付き合い願います。
建物に到達する前、まず敷地に入って右側が湯ヲタ的には何とも気になる
渡り廊下の用になっている手前側にあるのは…源泉モニュメントである

こちら「長栄館」、何種類かの源泉の配湯が基本の鶯宿温泉にして、自家源泉を使用している唯一の宿なのである。
その源泉は鶯宿温泉「こまちの湯」。
源泉にこだわる人は、鶯宿温泉に来たならマスト湯となるのだ
後ろの但し書きには湧出量が1100リットル/分というべらぼうな量を記してある。
ただし「こまちの湯」の分析表だと272リットル/分だ…湧出が減ったのか・・・?
全貌はわからないが、少なくとも浴槽に使用されてない源泉がガンガン湧出してはそのまま捨て去られている状況を一つ発見した。
その写真は控えるけど、とってももったいなかったので、何とかならないか・・・できないか
それはさておき、使用されてる「こまちの湯」については後程。
館内へ進もう。

広くて立派なロビーだ。
立寄り入浴料は1000円と、これまでからいきなり跳ね上がるが、この豪華さだし、ここでしか入れない自家源泉を思うとそこで断念するわけにはいかない。
そこで登場するのがこちら、雫石温泉郷共通入浴券。

鶯宿温泉だけでなく、雫石温泉郷全体で使うことができる。
5枚で2100円、こちらを2枚でこの「長栄館」に入浴可能。
つまり840円となった
ちなみに温泉街入口にある鶯宿温泉観光協会で購入できた。
浴場へ行く途中で見かけたケーキのケース。
ちょっと、アップルパイがリンゴ詰まりまくりで美味しそうじゃないの
しかし湯が目的のため、ストイックにスルー。
浴場の入口が見えてきた。
何やらスゴイ壺があるし。
でもぼくの目を一番引いたのがこちら。

小島功画伯の婦人入浴画…うおっ、欲しい
思わずカッパッパ~ルッパッパ~と心の中で歌ったことは言うまでもない

男湯は黄金の湯、女湯は小町の湯と名付けられているが、それぞれ大浴場・檜風呂、露天風呂の3つの浴槽を擁する。
完全かけ流しを宣言する表記もあって頼もしい。
少々入浴料が高くとも、湯使いが完璧なら十分納得できることも多い。
では浴場内へ。

真ん中に湯口があるが、小さなプールぐらいの大浴場。
窓の向こうには露天風呂が見える。
写真の手前に一番小さな檜風呂がある。

洗い場はそれぞれ仕切られており、広くて豪華だ。
天井も十二分に高い。
さて、メインの大浴場。

先述した使用源泉「こまちの湯」は、源泉温度46.1度の単純温泉。
pH8.4の弱アルカリ性、成分総計0.637g/kgである。

ちょっと分かりにくいけど、やはり完全かけ流し、ざんざんとオーバーフローがある。
湯が波打っているように見えるのは循環のせいではないのだ。
まあブクブクもあったが、それよりも湯口からの湯の投入がワイルドだった。

源泉が上からねじるように大量に投じられ、それによって浴槽内の湯もご覧の用に渦を巻くように波打つ。
狙ってそうなっているのか、源泉の湧出リズムなのかは不明。
このことで温度がこなれ、41度前後と長湯もできる温度になっていた。
期待通りのスベスベ感もあった。
さて、大浴場の奥にある、檜風呂。

檜の香りは邪魔する程度でない。
浴槽が一番小さいため、浴槽内の温度も一番高く、45度前後あるだろうか。

白い湯の花がとても多い。
しかも大きい
これは大浴場ではそれほど見られなかった。

湯のインプレッションがまだだった。
魅惑の焦げ硫黄臭がしっかり
焦げタマゴ味ももちろん。
仄かに芒硝泉風味もある。
ごく僅かだが、塩ダシ味も感じられた。
これまたゴキゲンな源泉だ

源泉に近い温度で新鮮かつ風味もグッとあり、湯の花もいっぱい
スベスベ感も感じられた。
それでは露天風呂へ。
露天風呂といっても屋根は完全にあるタイプ。
景色の抜けも今一つだが、どうやら女風呂の露天の方が、やはり屋根はあるもののずっと広くて、さらに景観もよいようだ。
入れ替え制でないので、こればかりは女性がお得なようである。

露天風呂ももちろん完全かけ流し。
露天だけにややぬるめだが、長湯に心地よいレベル。

使用源泉は同じ。
たまたまかもしれないが、露天で目立ったのが巨大な湯の花。
露天でも源泉の風味はしっかり感じられた。
単純温泉でも焦げやタマゴがあると、やはり満足度は高い

スベスベ感はとりわけ強いわけでないが、それでも心地よいだけはある。

唯一の自家源泉に完璧な湯使いでもって、広々豪華に浸かれる「長栄館」。
これだけのレベルだが直前割とかだと一泊二食でも7800円とかから泊まれるというから、驚きだ。
もちろん贅沢なプランもあるので、大きな部屋に泊まって食事などしっかり楽しみたい方はそちらも。
立寄り検討の場合でも、1000円の価値は十分あるだろう。
鶯宿温泉 「長栄館」 ※鶯宿温泉 「長栄館」は2024年6月に閉業しました
岩手県岩手郡雫石町鶯宿第6地割7
019-695-2121
立寄り入浴料 1000円のところ、雫石温泉郷共通入浴券で840円
<源泉:鶯宿温泉(こまちの湯)>
単純温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
46.1度
pH 8.4
成分総計 0.637g/kg
湧出量 272リットル/分
無色透明
焦げ硫黄臭あり
焦げタマゴ味あり
淡芒硝泉風味あり
微々塩ダシ味あり
白い綿状の湯の花多量
溶き卵状の黄白湯の花もあり
スベスベ感あり
完全かけ流し
2015年4月入湯
※数値はH23年の分析書より











