※六郷温泉は2016年1月末を持って閉業しました
東京の温泉、台帳登録第一号の湯、六郷温泉。

昭和27年に台帳登録から64年、その歴史を閉じようとしている。

2016年1月いっぱいで廃業という話を聞き、惜別入湯のため久しぶりに再訪した。
前回はこちら。

それでも都内の温泉銭湯では珍しい方の、駐車場付きで営業している。
そして今後どうなるのか。

建物の壁にはしっかり建築計画が掲示されていた。
もう存続を嘆願しても、どうにもならないのだ。
六郷温泉

六郷は簡易宿所の宿も多く、そこの風呂需要を賄ってきたのもこの六郷温泉。
ここがなくなったらそちらのシーンでも困るのではないだろうか。

閉店の理由は建物全体の老朽化と、浴場諸設備の老朽化。
老朽化といってもまだまだしっかりした建物に見える。
味わいが熟成してきてるのに、本当にもったいない。
皆さん、1/31までですよ!
こちらの温泉銭湯、いろいろ前向きにやっていたのだ。

たとえば、大田区の銭湯でやっている子供入浴デー↑。
そして、ランナーを支えるこんな企画↓。
料金は東京の銭湯料金、460円。
ご覧の通り、フロント形式だが…

脱衣所側↑からも直接アプローチができる、セミ番台形式とでもいうのか。

脱衣所の脇にはコインランドリー。
そして脱衣所はさすがに年季が入っているが、やはりなかなか広い。

なおブロ友セリコさんの記事では女湯は撮影禁止となっていたけど、男湯では幸いどこにもそのような掲示が見られなかったです(`・ω・´)ゞ
まずは奥にある加温浴槽。
一番右は真湯の浴槽。
真ん中と左が源泉を使用している。
ここでは源泉使用の浴槽のみチェック。

この2つの浴槽の違いはあまりよくわからなかった。
左の奥には肩にあてる打たせ湯みたいな器具があったが、使用できるのかどうか不明。
加温浴槽で色は淡い黒茶褐色で透明度は40~50㎝ぐらい。
使用源泉名「六郷温泉」、源泉温度17.4度を加温して循環。
基本的にオーバーフローはない。
ただし、カランからは源泉が自由に足せる。
温度はぬるく温まってはいるが。
源泉インプレッションは後程。

それほど温度は熱く加温されてなく、入りやすい。
塩素臭も目立たず。
この源泉加温浴槽に入って左手を見ると、もう一つの真湯浴槽と、その向こうに源泉そのままの浴槽がある。

昔からの銭湯の洗い場風景。
右側のシャワーは、回転させることで、両側で使用できるようになっている。

銭湯らしい壁画はないのだが、洗い場の裏側タイル、水風呂の前にあたるところに、このような淡い画風の絵があった。
多摩川から東京湾の風景…では明らかに、ない

天井はかなり高く、写真ではわからないが、少しドーム状になっている。
さて、源泉そのまま、完全かけ流しの源泉水風呂へ。
セルフでの投入であり、到着時には水位が少し低いまま止められていた。
普段止めるように表記があった。
湧出量は55.6リットル/分。
これからしっかり入るためカランを全開にさせてもらう。

周りには沈着があちこちに見られ、かけ流し感がしっかりあってよい

成分総計が3.262g/kgのナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉。
源泉水風呂では透明度が約20cm程度の黒褐色透明。
仄かだがしっかりタマゴ臭が感じられた
淡いがモール臭もしっかり。
淡いタマゴ味、淡い塩味と淡い甘みも。
甘塩系なのである。

パイプが加温浴槽などで温められるのか、源泉まんまでも24度程度と入りやすい。
何度か入浴客が入ったりし、なかなか浴槽から静かにオーバーフローさせるのに時間がかかったが、ようやく満たされた

似たような写真を連投失礼。
こちらの方がオーバーフロー感がよくわかるであろう

もちろん黒湯らしいスベスベ感もちゃんとある。
pHは7.7、炭酸水素イオンは741.1mg。
そしてもちろん、加温浴槽とこの源泉水風呂を何往復もした。
この日はこの1湯のみしか入るつもりはなかったので、しっかり時間を使っての惜別入湯となった。
この源泉も動力揚湯だし、次に建つ建物は浴用施設ではないので、おそらくこれでこの源泉ともお別れとなるのだろう。
六郷温泉 ※六郷温泉は2016年1月末を持って閉業しました
大田区仲六郷4-19-2
03-3731-0024
入浴料 460円
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(低張性・弱アルカリ性・冷鉱泉)
17.4度
pH7.7
成分総計3.262g/kg
源泉水風呂で黒褐色、透明度約20㎝
微タマゴ臭、淡モール臭あり
淡タマゴ味、淡塩味、淡甘みあり
スベスベ感あり
加温浴槽で循環・ろ過
源泉水風呂は完全かけ流し
2016年1月入湯
※数値はH21年の分析書より













