沓掛温泉 を後にして向かったのは、2006年以来久しぶりの田沢温泉「有乳湯」。
以前訪れていたく感動した日記(非公開)が残っている。
そのときは建物は新しかったが、中の浴場は古きよき共同湯スタイルだった。
さて、お湯の素晴らしさに変わりはないだろうか。
田沢温泉 「有乳湯」
開湯は飛鳥時代に遡るという古い湯で、共同湯の「有乳湯」のほか、宿は4軒ばかりあるようだ。
中には中棚温泉 と同じく島崎藤村ゆかりの「ますや旅館」は有形文化財の重厚な木造宿で、一度は泊まってみたい。
この湯は「有乳湯」の名前通り、子宝の湯としても有名。
資料によると、乳の少ない(小さいではない)婦人は27日で、子の無い婦人は37日で効果が現れるそうな。
建物の横には足湯があった。
以前の記憶がないので、最近できたものなのか。
また別にもう一つ、湯の出ている施設が。
温泉スタンドのようだが「無断使用禁止・湯の持ち帰り禁止」と表示が。
管理人の方に申し出れば大丈夫なようだ。
さて、母屋に戻ると平日の昼間だが大賑わい。
人気のほどが伺える。
200円を支払い浴場に向かう。
漂う心地よい硫化水素臭が鼻をくすぐるが、浴場はすっかり変わっていた。
タイル張りの綺麗な浴槽に、近代的な施設。
いわゆる素朴な共同湯の風情は無くなってしまったが、住んでいる方にとっては使い勝手もよい今の方が好まれるのであろう。
もちろん湯使いが変わってなければだけど。
カランはほぼ満員。
メイン浴槽には3~4人の先客あり。
そのメインの浴槽の手前に小さな浴槽があり、かけ湯として使用されている。
そこの湯は淡緑色をしている。
温度は体温よりも低く、淡い硫化水素臭と硫黄味もある。
メインと泉質が違うようなので浸かりたいと思うがそうにもいかず、ひたすら用途通り身体に湯をかけまくった。
どうも古い1号源泉のようだ。
さてそのメイン浴槽の湯は無色透明。
源泉温度39.5度の単純硫黄泉。
長湯に向いた絶妙なぬる湯だ。
掘削自噴でこちらが2号源泉となる。
淡いがはっきりした硫化水素臭があり、しっかりコクのある硫黄味もある。
そしてそのツルスベ感の心地よさはどうだ。
湯の花などはほとんど見受けられないが、素晴らしいのは極小の泡がびっしりつく、極上泡付き状態!
きましたよ、泡付きのニュルプチが!
これにより、絶妙ぬる湯+ツルスベ+ニュルプチの極上浴感トライアングルが実現![]()
しかもドバドバにかけ流し!
さらに、ぬる湯とは言えその細かな気泡による毛細血管への刺激でどんどん温まってくるのだ。
ああ、この至福状態を写真に撮りたかった![]()
しかも驚くのは、これだけの満足度の高い湯だが成分総計は0.229g/kgと極めて少ない。
硫黄泉系は概して少ないが、それにしても浴感の満足度は必ずしも成分の多さと比例しないことがここでもはっきり証明された。
結果的にリニューアルによる心配された湯使いの劣化などは全くなく、自分の温泉力の向上にもよるだろうが、より大きな感動を得たのであった。
この湯はまた再訪するだろうな、必ず。
田沢温泉「有乳湯」
長野県小県郡青木村田沢
0268-49-0052
入浴料 200円
源泉名 田沢温泉2号泉
単純硫黄泉(アルカリ性・低張性・温泉)
39.5℃
pH9.52
成分総計 0.229g/kg
450リットル/分・掘削自噴
無色透明
淡い硫化水素臭あり
硫黄味あり
ツルスベ感しっかり
極小の泡が大量に付く
完全かけ流し



