夫の不倫問題専門カウンセラー河野匡利です。
不倫が発覚した後、「あの頃、俺も仕事や家庭のストレスで、本当に苦しかった、辛かったんだ」と、さも被害者のように言い訳を並べる夫たちがいます。
しかし、夫はただ、現実から「逃げていた」だけです。
不倫は、強烈な「現実逃避」の手段です。
夫が感じていたかもしれないその「苦しさ」から逃げる行動は、人生の課題に向き合えない自分の弱さです。
夫は自分の一時的な逃避のために、妻に嘘をつき続け、裏切り、いっときしか効かない不倫という「劇薬」に溺れたに過ぎません。
その安易な薬を得るために、自分が何を犠牲にし、誰の信頼を裏切り、何を根底から破壊したのかを絶対に忘れてはなりません。
「あの頃の夫」と「今の妻」、本当の地獄はどちらか。
あの頃の夫は、本当に死ぬほど苦しかったのでしょうか?
いいえ、違います。本当の地獄はそこにはありません。
不倫という裏切りを突然突きつけられた妻こそが、今、死にたいくらい辛く、苦しい日常を生きているのです。
不倫による裏切りは単に夫婦関係の破壊にとどまりません。
妻の「過去・現在・未来」のすべての記憶を書き換え、「自分の人生とは何だったのか」というアイデンティティそのものを破壊する行為だからです。
しかも妻は、夫のように都合よく「劇薬」へ逃げることも許されず、突きつけられた残酷な現実から一歩も逃げられずに、毎日を必死に耐えています。
夫はあの頃、不倫に逃げていた。
そしてバレた後の今も、、、、。
「終わったこと」にできるのは、壊した側。
「いつまでもそうやって蒸し返さず、前を向こう」と言えるのは壊した側。
そんな言葉は、自分の罪から早く楽になりたいだけの卑怯な戯言です。
不倫が終わったからといって、妻の傷が癒えるわけではありません。
(でも、本当に終わったのでしょうか?)
不倫はいずれ終わります。
ぶっ壊れます。
でも、不倫をされた側にとって、それは「終わったこと」ではなく、「今も続いている現在進行形のトラウマ」です。
あんな夫に対しても、「私が間違っていたのか」「私のせいなのか」と自己信頼が破損している妻たちもいます。
夫は、自分が犯した裏切りの重さと、妻が今この瞬間もどれほど深い孤独と苦しみの中にいるのかを知るべきです。
