昨夜は、ユジャ・ワン ピアノ・リサイタルを聴きにザ・シンフォニーホールに行ってきました。

僕が彼女の演奏を聴くのは、ブログを始める以前の2016年のソロリサイタル、18/11 ゲルギエフ指揮・ミュンヘンフィル(★)とのブラームスのピアノ協奏曲第2番、24/9のサー・アントニオ・パッパーノ指揮・ロンドン交響楽団(★)とのラフマニノフのピアノ協奏曲第1番に次いで、今回で4度目。毎回、情熱的な演奏を聴かせてもらってきました。

今回のリサイタルツアーは2016年以来、10年振りとのこと。6日の北九州公演を経て、昨夜の大阪、以降も明日が横浜、明後日が高崎、13日が愛知、そして15日・東京が千穐楽となっています。下に貼ったフライヤーに示されているように全公演完売びっくりです。
リサイタルの内容については、発売当時から演奏曲は当日まで未定とされ、更に、直前に招聘元のKAJIMOTOより「出演者の希望により、休憩なしで演奏。また、楽曲のつながりや演奏の流れを大切にしたいという思いから、曲間の拍手はお控えいただきたい」とのメール連絡や、HP・SNS等での告知がありました。
リサイタルの曲目や演奏順をあらかじめ固定しないスタイルは今回に限ったものではなく2020年頃からやっているそうです。

明日以降もリサイタルが続くので、演奏曲のことを書くのは控えたほうがいいのかなと思っていましたが、昨夜、演奏会終了後、即、KAJIMOTOがHPに掲載したので、以下に転載させて頂くことにしました。(終演後、会場での張り出しもありましたが、凄まじい人だかりになったし、即、HPに掲載するとKAJIMOTOの係の方がおっしゃったので撮影していません。)

今後、リサイタル行かれる予定の方で、知りたくない方は以下、スルーください。
 

出演 

ピアノ:ユジャ・ワン

 

演奏曲目とアンコール 

【演奏曲目】

ショパン:ノクターン ハ短調 op.48-1
グバイドゥーリナ:シャコンヌ
ラヴェル:「鏡」から 鐘の谷
メンデルスゾーン(ラフマニノフ編):劇音楽「夏の夜の夢」 op.61から スケルツォ
ラフマニノフ:なんという苦しみ op.21-12
ラフマニノフ:前奏曲集 op.23から 第5番 ト短調 / 第4番 ニ長調
アデス:オペラ《パウダー・ハー・フェイス》による演奏会用パラフレーズ
ラヴェル:ラ・ヴァルス
 

【アンコール】

レクオーナ:スペイン組曲「アンダルシア」から 第6曲「マラゲーニャ」

ブラームス:インテルメッツォ 嬰ハ短調 op.117-3

ショパン:ノクターン 嬰ハ短調 (遺作)

シューベルト:3つのピアノ小品 D946から 第1番 変ホ短調

アロム:ディスプレイスド・エチュード

レクオーナ:ラ・コンパルサ

シューベルト=リスト:糸を紡ぐグレートヒェン S.558-8

チャイコフスキー:バレエ《白鳥の湖》から 4羽の白鳥

チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 op.74「悲愴」から 第3楽章スケルツォ

プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 op.83「戦争ソナタ」から 第3楽章

 

定刻の19時を少し過ぎた時に、サイドに大きなスリットが入ったイエローのドレスでユジャが登場し演奏スタート。

この時点では演奏曲がわからないままだったので、僕が聴いたことのない曲のほうが多かったですが、それでもユジャの集中した演奏は強弱・緩急のふり幅が大きく素晴らしさがビンビン伝わってきましたルンルン

たしか5曲目くらい終わったのが40分経過後。ここで、一旦、ユジャが立ち上がり舞台袖に向かいました。客席は拍手していいものか戸惑っていましたが、彼女が「手を打っていいよ。」みたいな仕草をしたので、拍手が贈られました。そして、すぐに戻ってきて演奏再開。

結局、アンコール前の演奏はトータル約70分。

曲間の拍手なしってどうかなと思っていましたが、客席がほぼ静寂(どう考えても咳エチケットしていない大きな咳など一部ノイジーなところはありましたが)に包まれる中で、ユジャも客席も集中が継続していることが感じられ、狙い通り「楽曲のつながりや演奏の流れを大切にしたいという思い」が実現されていたように思いますグッ

全部良かったけど、僕が最も感動したのは最後のラヴェルの「ラ・ヴァルス」。

この曲はオケで何度も聴いて好きな曲ですが、ピアノだけでここまでダイナミックにドラマチックに演奏されたことに驚き、撃ち抜かれましたびっくりマーク

 

この後、カーテンコールは写真撮影可となったんで、僕も撮影したので、画像はクリアでないけど下に貼っておきます。

2度のカーテンコールが終わったタイミングくらいに「写真撮影でフラッシュを使用するのはお控えください。」と場内アナウンス(僕は使っていないので、露出が上手くいってない画像になっています)。次に、ユジャが出てきたときに、まだ、客席でスマホが光っているのがいたようで、そちらを向いて明らかに不愉快な表情を浮かべましたプンプン

ちょっと怒っているように思われ、演奏を早く切り上げてしまうんじゃないかと客席の多くの方はハラハラ。そんな中でも2階か3階の上手側サイドバルコニーで大きなビニールを引き摺るようなノイズを出す輩がいて、ユジャも益々、怒ったように見上げるし、1階席からも、何しとるねんって感じで見上げる人多数。

演奏が終わり、舞台袖にユジャが戻る度に、演奏中止せず戻ってきて欲しいとの想いが客席に溢れて、アンコールの拍手が一段と大きくなっていきました。

その想いがきっと伝わったと思われ、徐々にユジャの表情もにこやかに戻ってきて、アンコールも充分に楽しむことが出来ましたチョキ

繊細なショパンのノクターン (遺作)が沁みたし、僕が特に心打たれたのは、チャイコの交響曲第6番「悲愴」第3楽章のスケルツォ。ユジャの手が鍵盤上を縦横無尽に動き回り紡ぎ出される演奏は圧巻メラメラ

これもピアノだけでここまで表現できるのか!!と大感動でした。

最後はプロコの「戦争ソナタ」第3楽章で〆。最後のカーテンコールでユジャが、ちゃんと、これで終わりみたいなジェスチャーをしてお開きに。

 

開演19時、休憩なし、終演20時55分。

アンコール以降、客席で緊張が解かれすぎて残念なことが起こりハラハラしましたが、終ってみれば、充分、ユジャの演奏を堪能できたリサイタルとなりました。

また機会があれば聴きたいです。

 

以下、カーテンコールの画像と関連Xです。