今日は昼から出掛けているので、ブログは予約投稿です。

先週の土曜日24日に聴きに行った、京都市交響楽団(京響) 第707回定期演奏会のことを書きます。指揮は前常任指揮者兼芸術顧問の広上淳一さん、プログラムは前プロがバーンスタインの「スラヴァ!(政治的序曲)」とソリストに三浦謙司さんを迎えてバルトークのピアノ協奏曲 第3番、メインプロがコープランドの交響曲 第3番でした。

前日の兵庫芸術文化センター管PACがガーシュインとアメリカ移住後のバルトークの作品でアメリカンプログラムと題していたのと、京響も同じような趣旨の公演。

偶然なのか、時期を同じくして対抗するようなプログラムを組んだのかわかりませんが、なんか往々にして、こういうことってよくあるので、年間プログラムが後から発表されたPACがわざとぶつけてきたのかも知れません。

 

出演 

指揮:広上淳一

ピアノ:三浦謙司

管弦楽:京都市交響楽団

コンサートマスター:石田 泰尚

 

プログラム 

前半

バーンスタイン:スラヴァ! (政治的序曲)

バルトーク::ピアノ協奏曲 第3番

1.アレグレット

2.アダージョ・レリジョーソ

3.アレグロ・ヴィヴァーチェ

後半

コープランド::交響曲第3番 

1.モルト・モデラート、シンプルな表現で

2.アレグロ・モルト

3.アンダンティーノ・クアジ・アレグレット

4.モルト・デリベラート

 

ソリストアンコール=E.ワイルド:ガーシュウィンによる7つの超絶技巧練習曲より 

No4.Embranceable You

 

開演30分前に恒例の指揮者によるプレトークがありました。

楽団チーフプロデューサーの高尾さんと広上さんが登壇。

曲目の解説や三浦さんの話もされましたが、年末に家族と温泉に行かれて死にそうになられたエピソードも公表されました。

酒をしこたま飲んで温泉につかられたところ、血管が開いて血圧が低下して失神。気が付いた時には、家族の方が呼ばれた救急車の中だったとのこと。

家族の方が倒れているの気付かれなければ、大変なことになっていたかも知れず、飲酒後の入浴は本当に危ないと実感されたそうです。ホント、何事もなくて良かったです。

 

で、本番の話ですが、最初の曲はバーンスタインのスラヴァ!(政治的序曲)。

初めて聴く曲です。オケの編成は前半は次のバルトーク共、14-12-10-8-7。

プログラム冊子によると、スラヴァ!(政治的序曲)は、1977年、チェリストで指揮者のロストロポーヴィチのために書かれた作品とのこと。タイトルの「スラヴァ」は、ロストロポーヴィチの愛称であると同時に、ロシア語で「ばんざい」 「栄光あれ」といった意味もあるそうです。

途中にバーンスタインと友人たちの演じる選挙大会の政治演説と聴衆の歓声が録音で流れる箇所があったりして珍しくて面白い爆  笑

最後に、オケメンバー全員で「スラヴァ!」のかけ声を上げてフィニッシュ!!

エネルギッシュで陽気でユーモラスで明るい曲で、広上さんも最初から踊りまくりでしたチョキ

 

続いて、三浦謙司くんによるバルトークのピアノ協奏曲 第3番。この曲も初めて聴きました。

また、三浦くんの演奏を聴くのは昨年3月のアレクサンダー・ガジェヴとのDUOリサイタル(★)以来。その前にも22/10にカーチュン・ウォンくん指揮・PACの定期演奏会(★)でラフコン3を聴いています。何れもいい演奏だったと僕は思いました。

なのに、三浦くんは同じコンクールで優勝した亀井聖矢くんと人気に差があり過ぎているのではないでしょうか?

小山実稚恵さんや上原彩子さんのような実力派の女性ピアニストのリサイタルも結構、客入りがよくないことを目の当たりにしたことがあり、一方、一部の若手男性ピアニストがアイドルのように追っかけられ満席になるのが、不条理に思われてなりませんプンプン

 

という訳で、贔屓のピアニスト三浦くんですが、今回の演奏もバッチリでしたグッ

同じバルトークの作品でも前日に聴いたオケコンより、このピアノコンチェルトは聴きやすい曲だったことも良かったです。
プログラム冊子によると、バルトークはピアノ協奏曲を3曲書いていて、第1番・第2番はピアノの名手だったバルトーク自身が演奏するために書かれ打楽器的な奏法を含む高度な技巧が多用されていたのに対し、今回の第3番は妻のデイッタを独奏者として想定し、前の2曲に比べると叙情的で透明感のある響きが特徴になっているとのこと。
 
なるほど、そういうことか!ということで、緩急強弱のメリハリも美しい三浦くんの演奏で、この曲を楽しむことが出来ましたキラキラ
 
アンコールもアメリカンで「Embranceable You」。ジャズのスタンダードとしての演奏しか聴いたことがなかったので新鮮でした。
 
後半はコープランドの交響曲。
この曲を聴くのも初めてでした。
オケの編成は16-14-12-10-8に拡大。
第4楽章には「世界大戦の遂行のための愛国的なファンファーレ」が取り入れられています。だからと言って、交響曲自体が愛国精神の発揚を意図したものかはわからないとプログラム冊子に記載されています。どっちやねん、という感じですが、プレトークで広上さんは音楽として楽しんで欲しいというようなことをおっしゃっていました。
 
全般的には、金管が思いっきり活躍する曲で、第3楽章からアタッカで突入する第4楽章のクライマックスではティンパニ・大太鼓・小太鼓・テナードラム・シンバル・タムタムなどステージ後方一杯に広がった打楽器も打ち鳴らされて圧巻のフィナーレとなりました。
 
開演14時30分、休憩20分を挟み、終演16時35分。
今回は金曜・土曜二日公演だったこと、演奏曲があまり馴染みのない曲だったこともあり客入りは残念ながら60~70%。

前日のPACと二日続いたアメリカンプログラムで聴き比べとなってしまったわけですが、僕の好みとしては、曲も演奏も、この日の京響のほうが良かったです。

 

以下、リハから土曜公演終演まで関連Xのリンクです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今日の午後はこちら。

びわ湖ホール オペラへの招待シリーズ「劇場支配人」「道化師」。

先日、オペラ講座を受講した作品の本番です。